(1)三笠宮さまが亡くなり皇室が19人となったとの報道を聞いて、あらためてそんなに少なかったのかと皇族減少の実態を実感させられた。
日ごろは皇族それぞれの活動報道を聞くだけで、住まいも都内のそれぞれの御用地に住まわれているのでまだまだ皇室もすそ野が広いと感じていただけに、今回の報道は天皇の生前退位問題を含めて女性皇族のあり方など皇室存続問題にも思いを巡らさせられた。
(2)その三笠宮さまは報道によると戦時中は軍人の経験もあり、旧日本軍による植民地支配の中国各地の視察も行い、その後は「(思想、信条、表現の自由が制約された時代の中でー本ブログ注)皇族でなければできない軍国主義批判を自らの背に課した」(新聞コラム記事)とある。
当時としては国民に知らされることなどない勇気と見識のある日本の軍事政権批判だったのだろうが、日本による植民地支配の中国視察による支配し、支配された国民のためを思えば、誰も何も言えない社会思想の中でそれでも誰かが言わなければならない使命感の発言でもあった。
(3)三笠宮さまの逝去を受けて昨日の天皇とドゥテルテ・フィリピン大統領との会見は中止になった。そのドゥテルテ大統領は米国批判を強めて、オバマ大統領の個人中傷非難をし、米国アジア重視、関与のリバランス政策を「われわれはまるで鎖につながれた犬で、何か問題があるたびに遠くにパンを投げられる」(報道)と批判し、「2年以内に外国部隊は出て行ってほしい」(同)とフィリピンからの米軍撤退を示唆する発言をくり返している。
来日中で安倍首相との会談でも主張したと言われている。
(4)ドゥテルテ大統領の米国嫌いの感情は相当なもので、しかしフィリピン国内ではこれが国民の共感を呼んで人気、支持も高いといわれている。フィリピン国民からすれば、米軍基地を抱えて米国のアジア戦略の複雑な国際政治、協力関係のむずかしい話抜きに痛快感(extremely pleasant)を呼ぶ頼もしい存在なのだろう。
誤解を恐れずに言うなら、米軍基地過重負担を押し付けられている沖縄県民にとっては、安倍首相にも米国政府、米軍に対して言ってほしい発言ではないのだろうか。
(5)フィリピン国内ではドゥテルテ大統領の麻薬撲滅対策でまるで非合法的なコンプライアンス(compliance)無視の強硬方針、姿勢で治安は一応回復するというむちゃぶりが報じられて、異端としての注目は集めている。
米国は唯一の覇権国家として石油エネルギー、貿易、経済、人権支配の世界戦略のために世界的な軍事介入を強めてきたが、オバマ大統領は中東からの軍事的影響力からの撤退を決めてアジア重視のリバランス政策に転換した。
(6)日本の米軍基地はアジアの共産化阻止から中国、北朝鮮封じ込め戦略となり、今や中東までも視野に入れた重要戦略基地化している。これに安倍首相は独自の憲法解釈変更により集団的自衛権の行使容認で米国など同盟国と海外戦争加担にも協力する米国追随政策を推し進めている。
ドゥテルテ大統領の物言いは、国の方針、政策としてはあまりに刹那的で展望も発展も準備も見えない無謀な発言だが、支配され続ける国民の気持ちは見事に表現してみせている。
(7)程度の問題はあっても、そうとは簡単には言えない国際政治、社会情勢の中で誰かが言いたい言葉の代弁(speaking by proxy)であるところが、同じように見えてトランプ候補の現実を見ない、現実ではない、非現実的過激発言とは違うところだ。
米国も少しは反省し、考えてくれるだろうか。
日ごろは皇族それぞれの活動報道を聞くだけで、住まいも都内のそれぞれの御用地に住まわれているのでまだまだ皇室もすそ野が広いと感じていただけに、今回の報道は天皇の生前退位問題を含めて女性皇族のあり方など皇室存続問題にも思いを巡らさせられた。
(2)その三笠宮さまは報道によると戦時中は軍人の経験もあり、旧日本軍による植民地支配の中国各地の視察も行い、その後は「(思想、信条、表現の自由が制約された時代の中でー本ブログ注)皇族でなければできない軍国主義批判を自らの背に課した」(新聞コラム記事)とある。
当時としては国民に知らされることなどない勇気と見識のある日本の軍事政権批判だったのだろうが、日本による植民地支配の中国視察による支配し、支配された国民のためを思えば、誰も何も言えない社会思想の中でそれでも誰かが言わなければならない使命感の発言でもあった。
(3)三笠宮さまの逝去を受けて昨日の天皇とドゥテルテ・フィリピン大統領との会見は中止になった。そのドゥテルテ大統領は米国批判を強めて、オバマ大統領の個人中傷非難をし、米国アジア重視、関与のリバランス政策を「われわれはまるで鎖につながれた犬で、何か問題があるたびに遠くにパンを投げられる」(報道)と批判し、「2年以内に外国部隊は出て行ってほしい」(同)とフィリピンからの米軍撤退を示唆する発言をくり返している。
来日中で安倍首相との会談でも主張したと言われている。
(4)ドゥテルテ大統領の米国嫌いの感情は相当なもので、しかしフィリピン国内ではこれが国民の共感を呼んで人気、支持も高いといわれている。フィリピン国民からすれば、米軍基地を抱えて米国のアジア戦略の複雑な国際政治、協力関係のむずかしい話抜きに痛快感(extremely pleasant)を呼ぶ頼もしい存在なのだろう。
誤解を恐れずに言うなら、米軍基地過重負担を押し付けられている沖縄県民にとっては、安倍首相にも米国政府、米軍に対して言ってほしい発言ではないのだろうか。
(5)フィリピン国内ではドゥテルテ大統領の麻薬撲滅対策でまるで非合法的なコンプライアンス(compliance)無視の強硬方針、姿勢で治安は一応回復するというむちゃぶりが報じられて、異端としての注目は集めている。
米国は唯一の覇権国家として石油エネルギー、貿易、経済、人権支配の世界戦略のために世界的な軍事介入を強めてきたが、オバマ大統領は中東からの軍事的影響力からの撤退を決めてアジア重視のリバランス政策に転換した。
(6)日本の米軍基地はアジアの共産化阻止から中国、北朝鮮封じ込め戦略となり、今や中東までも視野に入れた重要戦略基地化している。これに安倍首相は独自の憲法解釈変更により集団的自衛権の行使容認で米国など同盟国と海外戦争加担にも協力する米国追随政策を推し進めている。
ドゥテルテ大統領の物言いは、国の方針、政策としてはあまりに刹那的で展望も発展も準備も見えない無謀な発言だが、支配され続ける国民の気持ちは見事に表現してみせている。
(7)程度の問題はあっても、そうとは簡単には言えない国際政治、社会情勢の中で誰かが言いたい言葉の代弁(speaking by proxy)であるところが、同じように見えてトランプ候補の現実を見ない、現実ではない、非現実的過激発言とは違うところだ。
米国も少しは反省し、考えてくれるだろうか。