(1)かって(今でもか)警官の不法行為が横行した時に、TVニュースの街頭インタビューで高校生が平然と「世も末ですね」(the end of the world)と言ったギャップ(gap)が印象的だった。
米国はどうか。史上最低の争いといわれる米大統領選はいつまでも中傷合戦で、どちらがより米大統領に「ふさわしくない」かの争いだともいわれている。
世界の政治、軍事、経済をリードしてきた米国の大統領を選ぶ選挙でほとんどまともに政策論争も聞かれないまま互いに人格、不手際を批難しあう民主党クリントン候補と共和党トランプ候補だ。
(2)最近はトランプ候補のかっての素行問題、発言問題がクローズアップされて苦境に立たされている。そしてついには自由主義で表現、思想の自由権利を最大限保障されているとみられる米国社会での大統領選で、トランプ候補が「(大統領選にかかわる)選挙の不正投票」について言及(ニュース報道)しだした。
報道があるから書くが、ロシアなど一党独裁国家の国民選挙では絶えず国家権力が介在する選挙の不正が噂されて投票操作、妨害の不正も取り沙汰されているが、自由主義社会で国民への権利、保障意識も高い米国で、しかも最大の関心事の大統領選でトランプ候補の「選挙の不正投票」発言のギャップにはさすがに驚いた。
(3)米国自由主義社会はメディアも自由に望む大統領候補を自ら指名、支持することが普通でニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト紙などが民主党クリントン候補を支持表明しており、これが窮地に追い込まれたトランプ候補にはおもしろいはずもなくメディアの報道により選挙の不正が行われている(趣旨発言)と言いだした。
これまでもイスラム移民の排斥、メキシコ国境沿いの壁建設など米国の保護主義を念頭にさらに過激な発言で既成政治に不満の国民層の支持を集めてきたトランプ候補であったが、米国社会の大統領選での「選挙の不正投票」発言にまで及んでは「世も末」的なギャップ症状というほかはない。
(4)民主党関係者からは選挙で負けるのが怖くていいがかりをつけている(趣旨発言)との批判も聞かれるが、そのクリントン候補には国家機密の私用メール使用疑惑問題が暴露されてこれではいつまでいってもどちらもどちらの低次元の大統領選争いだ。
何と決着(大統領選投票)はもう来月に迫っており、仮にトランプ候補が敗れて選挙不正を理由に選挙結果を認めないことなどあれば、米国政治のプライオウリティ(priority)は失墜することになり本当に「世も末」ということになるだろう。
(5)さすがにそれはいくらなんでも国民が望む米国の威信にかけても回避されるだろうが、仮にどちらかが大統領に決定(どちらかが大統領になることは間違いないから)しても米国社会の混乱ははた目以上に深刻で、米国社会、国民が強く望む「強い米国」の復活には相当の努力と協調、忍耐、団結が必要となってくるだろう。
今日的米国社会では、こんなトランプ候補でもクリントン候補との差は絶望的でもないといわれている。
米国はどうか。史上最低の争いといわれる米大統領選はいつまでも中傷合戦で、どちらがより米大統領に「ふさわしくない」かの争いだともいわれている。
世界の政治、軍事、経済をリードしてきた米国の大統領を選ぶ選挙でほとんどまともに政策論争も聞かれないまま互いに人格、不手際を批難しあう民主党クリントン候補と共和党トランプ候補だ。
(2)最近はトランプ候補のかっての素行問題、発言問題がクローズアップされて苦境に立たされている。そしてついには自由主義で表現、思想の自由権利を最大限保障されているとみられる米国社会での大統領選で、トランプ候補が「(大統領選にかかわる)選挙の不正投票」について言及(ニュース報道)しだした。
報道があるから書くが、ロシアなど一党独裁国家の国民選挙では絶えず国家権力が介在する選挙の不正が噂されて投票操作、妨害の不正も取り沙汰されているが、自由主義社会で国民への権利、保障意識も高い米国で、しかも最大の関心事の大統領選でトランプ候補の「選挙の不正投票」発言のギャップにはさすがに驚いた。
(3)米国自由主義社会はメディアも自由に望む大統領候補を自ら指名、支持することが普通でニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト紙などが民主党クリントン候補を支持表明しており、これが窮地に追い込まれたトランプ候補にはおもしろいはずもなくメディアの報道により選挙の不正が行われている(趣旨発言)と言いだした。
これまでもイスラム移民の排斥、メキシコ国境沿いの壁建設など米国の保護主義を念頭にさらに過激な発言で既成政治に不満の国民層の支持を集めてきたトランプ候補であったが、米国社会の大統領選での「選挙の不正投票」発言にまで及んでは「世も末」的なギャップ症状というほかはない。
(4)民主党関係者からは選挙で負けるのが怖くていいがかりをつけている(趣旨発言)との批判も聞かれるが、そのクリントン候補には国家機密の私用メール使用疑惑問題が暴露されてこれではいつまでいってもどちらもどちらの低次元の大統領選争いだ。
何と決着(大統領選投票)はもう来月に迫っており、仮にトランプ候補が敗れて選挙不正を理由に選挙結果を認めないことなどあれば、米国政治のプライオウリティ(priority)は失墜することになり本当に「世も末」ということになるだろう。
(5)さすがにそれはいくらなんでも国民が望む米国の威信にかけても回避されるだろうが、仮にどちらかが大統領に決定(どちらかが大統領になることは間違いないから)しても米国社会の混乱ははた目以上に深刻で、米国社会、国民が強く望む「強い米国」の復活には相当の努力と協調、忍耐、団結が必要となってくるだろう。
今日的米国社会では、こんなトランプ候補でもクリントン候補との差は絶望的でもないといわれている。