いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

正しく日常。 correctly daily

2020-02-21 20:00:16 | 日記
 (1)WHOがクルーズ船内に感染者を含む乗船客を留め置いた日本政府の対応を、みだりに感染者を国内に拡散しなかったとして評価する談話を発表した。船内感染者の日々の拡大を招いて国内では子どもにも感染者が出て批判を招いている。

 当初、防衛省は自衛艦の派遣も検討する考えも示していたが実現せずに、国内に拡散するのではなくいくつかの船に分散して(感染段階に応じて)乗船率を引き下げる感染予防方法論はあったと思う。

 (2)本ブログでも書いたがクルーズ船内留め置きの検証を求める声は聞かれる。国内感染拡大で死亡者も出ていることを受けて、各地でイベント、フェアなどの中止が相次いでいる。経路不明の感染者も相次いでいることからやむを得ない対応だ。

 政府はイベント自粛要請まではしないが「(感染拡大を防ぐため)大勢の人が集まる大規模イベントの開催について~開催の必要性について改めて検討するよう」(報道)メッセージを出した。

 (3)現状ををみれば当然の選択対応ではあるが、それでは政府はというと16日に首相官邸で開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で閣僚3名が欠席して地元支持者の新年会、会合に出席していたことがわかり、国会で釈明、謝罪に追われた。

 一方でイベント開催の再考を求めて政府対策会合には閣僚が欠席するというチグハグな危機管理意識の欠如をあらわしている。

 (4)やはり安倍内閣の傲慢性、堕落ぶりが示されたものだ。危機管理としていかに日常性を保ち続けていくのかは重要なファクターといわれる。企業はテレワーク、時差出勤など感染予防対策を考慮しているが、それでも日常で電車は動き、新幹線は動き、デパートも営業して不特定多数が行き来する狭い空間を利用する社会だ。

 (5)国内感染拡大が続き収束の先が見えない現状では、イベント中止が求められるのはやむを得ないが、いかにして日常性を取り戻して持続できるのかも考えなければならない。新聞でも新型コロナウイルス感染を「正しく恐れる」というメッセージもあり、感染予防の徹底とともに日常生活を勇気、自信をもって続けることも大切だ。

 (6)そのために情報公開、周知、効果的な対策について、政府、国民一体となってあたることが必要で求められる。政府の対策本部会合を閣僚が地元支持者会合を優先して欠席するような国民不信を示しては意義も効果もない。

 正しく恐れて、正しく日常(correctly daily)を続けることが求められる。

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