感染と習主席訪日。 infection and visit to japan of president shuu

　(1)新型コロナウイルス肺炎の感染拡大は政治日程にも影響が考えられる。中国習主席の国賓訪日が４月に予定されているが、被害拡大が続いて収束が長引けば日程変更、中止も考えられて予断を許さない。

　各国封じ込め対策が進んでおり徐々に拡大が収まることを期待したいが、発生元とされる中国武漢では地域そのものが封鎖されて閉じ込められた市民の生活不自由が伝えられてもいる。

　(2)中国としては情報を全面公開して国際的な支援、救助により回復をはからねばならない。当面は習主席も中国を離れることはできないので、４月来日予定がどうなるのか、肺炎感染が少しでも収束に向かえばむしろ来日して日本との協力、対策により沈静化、収束、感染阻止に向けた協議を進めることは世界的にも有意義なことだ。

　(3)中国を除けば日本が圧倒的な感染者数（１０日現在１３５名）を示しているので、習主席としても日本に対する特別の配慮を示す機会として来日は実現したいところだ。４月の時点で同感染状況がどうなっているのかが問題だが、仮に習主席の来日が予定どおり実現すれば日本としても積極的に肺炎感染阻止の中国支援を示すことが両国の協力関係、理解、発展につながるもので、世界的な感染力を広げている新型コロナウイルス肺炎への対策としても日中の協力関係は期待を持って迎えられるだろう。

　(4)４月時点で収束に向けて改善が進むことを期待したいが、長引けば観戦者対策など夏の東京オリ、パラリンピックにも影響が及ぶことにもなり（中止ということは考えられない）実施要領にも変更、規制が必要になれば、人員、予算にも対策が必要になってくる。

　今回の新型コロナウイルス肺炎は中国で死亡者が７２２人とさらに拡大していることから危機的状況の中で封鎖対策が進んで、一方で世界ではアジア人排除（報道）の風潮が強まっているといわれる。

　(5)日本でもホテル、飲食店などで中国人観光客お断りの対応もあると伝えられて、新型コロナウイルス肺炎感染阻止が急務、至上の中でいきすぎた過剰反応もみられるということだ。
　米国、日本など世界的に中国武漢滞在歴のある者の入国規制を発表して安全対策としている。

　感染死亡者も７００名以上と世界的な感染拡大を続ける新型コロナウイルス肺炎感染阻止の中ではやむを得ない初期的な対策、対応ではあるが、まずは自国がそれぞれに責任をもって安全、阻止対策を実施することが必要で相手国の負担、危険解消に向けて協力が必要だ。

　(6)感染症など伝染性病因はどこでも起きうることであり、感染拡大に向けた国際的な基準、ルール、協定づくりが求められる。WHOの規制判断も中国事情の情報把握に遅れた。