いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

転んでもただでは起きるな。 take every advantage of every situation

2020-02-28 20:06:43 | 日記
 (1)新型ウイルス国内感染が続く日本では政府が25日に基本方針を決定し発表したが、重症者の発生を最小限に食い止めるとしたその意図の「決意」が込められたものとはいえずに、その翌日には安倍首相が今後2週間にわたって大規模イベントの中止、延期、規模縮小の対応を取るよう要請をして、これを受けてドームコンサートなどの急遽中止が相次いだ。

 (2)国内感染拡大が続き、教育現場にも感染者が及んでいる北海道では道内小中学校を27日から1週間の臨時休校とするよう要請した。少し遅い感染症対策のようにみえるが、ようやく国、国民挙げての感染拡大に向けての意思統一がみえてきたようにみえる。

 企業でも1社数千人規模でのテレワークで自宅勤務に切り替えるところが続いて、時差出勤、休暇取得で感染防止対策とする対応も増えている。

 (3)こういう時にはAI対応が効果的といえるが、公表された「AI白書2020」では国内でAIを導入している企業は4.2%でAIを扱える人材不足、コスト高がAI導入が続かない課題としている。

 世界的な新型コロナウイルス肺炎感染でまだ効果的な治療薬も少なく、マスク、手洗いで人混み接触を避ける自衛策が有効な対策であるが、感染拡大が続いて終息も見えない中で時期尚早ではあるがここは「転んでもただでは起きない」(take every advantage of every situation)社会改革につなげたいところだ。

 (4)テレワーク、時差出勤、休暇取得、AI導入が一気に普及、拡大すれば、今後の感染症対策にもつながり日常の混雑緩和解消につながれば少しは過ごしやすい生活環境も保たれる起点、機転になる期待もある。

 AI化も一気に加速したいところだ。人と人との接触が感染を引き起こして拡大する病原体脅威に対して、AI化またテレワーク、自宅勤務でのAIによる本社、営業所、顧客業務との情報共有、連携強化で普段と変わらない業績につながれば意味のある企業活動、社会改革につながるだろう。

 (5)まだ時期尚早と書いたが、今回の新型ウイルス感染拡大を受けて「転んでもただでは起きない」強い反骨心(resistance)は示したいところだ。今年は春から何かとめぐり合わせの悪さが目につくと書いたが、3月を迎えて学校も春休みも近くなり早めの春休みで新型ウイルス感染抑止につなげる機会となればいいと願っている。

 (6)政府は基本方針決定後に安倍首相が矢継ぎ早の大規模イベントの中止、全国小中高の3月中の休校要請に踏み切った。感染症対策の場合、あちらはやめてもこちらがやっているでは効果がなく徹底した封じ込め、拡大抑止対策が必要だが、全国小中高休校要請は方法論ではあるが社会機能すべてが停止しているわけでもなく(できるわけもなく自衛策も必要)その中で突然の唐突感は否めない。

 (7)3月は年度末で春休み時期でもあり、休校対応はとりやすいと判断したのであろうが、むしろ特定指定多数者(生徒、教員、職員)に限られた活動現場であれば感染抑止策もとりやすい環境ともいえた。

 政府は多分にクルーズ船留め置き対応の感染拡大の批判、反省から3月ということもあり早めの対策、対応となったのではないのか。国民に対する政府の決意、国民にも感染抑止への強いメッセージを送ったともいえる。
 それでもリスク論からいえば被害影響は比較少ない方法論だ。

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