いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

政府決意のなさ。 deficiency of the government determination

2020-02-27 20:21:46 | 日記
 (1)政府は新型ウイルス国内感染拡大を受けて「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を決定した。水際作戦を講じてきたが効果がなかったことを受けて、現時点では大規模な感染拡大が認められた地域はなく、重症者の発生を最小限に食い止めるとして国民、企業、地域などへの情報提供、休暇取得、テレワーク、時差出勤、イベントの開催の必要性検討など推奨、要請、自粛を求める軽い、甘いものだ。

 (2)政府は当初クルーズ船内で発生した新型ウイルス感染について、乗船客を船内に留め置くことで封印、拡散を防げると目論んでいたのではないのか。米国も当初はクルーズ船内に居るほうが安全という見方が強く、しかし船内感染拡大が続いて(その後米国はチャーター便での帰国開始)国内でも経路不明の感染者が出て水際作戦は効果がなかった。

 (3)政府は「現時点では大規模な感染拡大が認められた地域はない」(基本方針)としているが、全国的に感染者が拡大傾向をみせて濃厚接触者も多数確認されて高速道路従業員、コンサート観客、タクシー運転手、教育関係者などが感染して今後感染拡散、拡大する恐れが強まった事態を迎えている。

 今がパンデミックス(pandemics 大流行)を抑える重要時期ととらえて、だから基本方針を決定、発表したのだろうが、前述したように推奨、要請、自粛で対応できるのか、感染阻止の徹底対策の決意(determination)が見えない。

 (4)感染抑制の見通しの甘さ、不特定多数濃厚接触者の多いカテゴリー(category)の感染媒体が確認されている現状認識、分析が不足しているか、あえてカオス(chaos)を生まない意図も見える政府の甘い基本方針だ。

 自由主義社会の中でどれだけ国家統制、制約、規制を社会、国民、企業に求めるのかはむずかしい判断、選択ではあるが、国民、地域、企業などへの情報提供を考えるなら今がパンデミックスを抑える重要次期、分水嶺と考えるなら一定期間を区切って不特定多数の集まる集会、イベントの中止、禁止、テレワーク、時差出勤の強制、サーベイランス(surveillance 監視、発生動向調査)を徹底して実施して感染傾向を分析、検証する決意表明が必要だ。

 (5)重症者の発生を最小限に食い止めることは重要で、医療機関の重点対応は必要だが、そのためにも初期感染の把握、対応、対策が肝要だ。

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