いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

医療ソフトとハードの落差。 deflection of medical power

2020-06-09 20:35:58 | 日記
 (1)新型コロナ感染流行拡大で感染患者急増で世界的に医療崩壊が起きたり危機が懸念された。感染症で通常の医療診療体制では対応できずに、医療現場では感染予防の医療マスク、ガウンの不足が指摘されて院内感染、医療従事者の感染が急増した。

 病院に行くとそこは患者が治療、診療に集まるところであり、長いところでは半日待合室で待たされることはあり、病院は病気を治すところであり疲労で病気をつくるところでもある疑念もわいてくる。

 (2)大学総合病院に多くの患者が治療、診療に訪れる傾向があり、対応が追いつかない医療問題がある。政府は町医者の活用を提言して大学病院などの診療集中回避の対策を進めているが、医療設備が整って医師が揃っている大学総合病院などに患者、診療が集中するのはなかなか解消しない。

 医師不足が指摘されているが、専門家からは医師不足は都市部の医療設備の整った総合病院に医師が集中して地方、地域の病院に医師が不足する分配偏向の医療体制、背景が原因だと指摘する。

 (3)医大系を毎年卒業してインターンを経て医師は一定数必ず確保できているわけで、通常では医師不足というのは起こりえない供給体制にあり、全国の病院、医療施設に適正に医師が分配されない医療体制に問題があることは考えられる。

 そういう組織的問題は別にして、今回の新型コロナ感染拡大は医療現場での感染症に対する病院の医療、治療、診療体制が不十分で不足していることがはっきりした。感染者、患者が急増したこともあるが、医療現場で感染予防の医療マスク、ガウンが不足するなどはあってはならないことで、医療の近代化、先端性が遅れている医療現実を示すものだ。

 (4)医療現場が近代的、先端的医学、医療設備中心のハード投資に偏向して、医師を守るソフト投資が不足している医学、医療体制の不備、不足の問題があきらかになって、医師不足、分配偏向の背景と重なる。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする