いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

政治リーダーの決断と自覚責任。 decision,consciousness,resposibility of political leader

2021-08-17 20:23:58 | 日記
 (1)タリバンが首都カブールを無血解放した。米軍撤退を前提とした米軍とタリバンの停戦合意が話し合われたといわれて米国としては予想されたシナリオかと思われたが、現地報道では米大使館員の国外退去も急を要した混乱で仮にそうであってもあまりに早いタリバンの侵攻だったことが伺える。米国が言うように米国が訓練し装備を与えたアフガン政府軍が役に立たなかったようだ。

 (2)むしろ準備していたのはアフガン・ガニ大統領のようで、報道によると大金を持っていち早くヘリで国外逃亡したといわれる。アフガンはタリバン政権の再登板で政治リーダーが交代することになるが、タリバン政権がどういう統治機構を打ち出すのかわからないがこれまでも宗教的戒律、弾圧は厳しく、少なくとも国民が国外に脱出しようと空港に殺到して混乱する前にいち早く国外逃亡したガニ大統領がその責任をまっとうしようとせずにいなくなったのは、国民にとってはパラドックス(paradox)としてせめてものなぐさめというしかない。

 (3)こちらはどうか。昨年からコロナ感染拡大がくり返される日本で経済活動とコロナ感染阻止を両立させようとコロナ対策が後手、後手となり、そのたびに緊急事態宣言を発出して勝負の3週間とかこれが最後の覚悟といいながら4度を迎え、開催すればコロナ感染急拡大を招くといわれながら東京五輪を強行開催して案の定東京では1日4千人を超える最多の感染者を連日出して、国民には盆休みの帰省自粛を求め、今からでも鉄道、航空のキャンセル料は無料なのでやめてほしいと求める無責任、厚顔ぶりで東京五輪開催と感染急拡大は関係ないとうそぶく菅首相、政府だ。

 (4)人間は失敗をするもので取り返すことはできるが、それは自身の責任によるもので、政治家、首相が自らの失敗を国民に押し付けた責任で取り返そうというのは、あまりにみっともない行動だ。

 タリバンが侵攻したアフガンで国民だけが取り残されて右往左往、混乱して、大統領はいち早く国外逃亡という構図と似ている。もはや、誰もが責任を取らないではすまない日本の政治のコロナ対策の失敗だ。

 (5)政治の責任といえば、菅首相が取るしかない。今、菅首相が責任をとって辞任しても日本の政治、経済、社会はアフガンのような混乱を招くとは思わない。菅首相が進めてきたのはケイタイ料金の値下げであり、デジタル庁の設置ぐらいで、菅首相がいなければどうにもならない問題、課題はみあたらない。

 (6)9月には自民党総裁選が控えており、菅総裁が政治責任を自覚し後任に譲るシナリオは整っている。

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