いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

みずほの代から。 from a time of Mizuho

2021-08-21 20:17:01 | 日記
 (1)みずほ銀行が今年5回目のシステム障害を引き起こした。これだけひんぱんに自分のカネの出し入れに支障のある銀行に顧客がいつまでもついているというのも不思議で、何かいいこともあるのだろうがこれがみずほ銀行の根源的な出直し改革に向かわない甘い、なれ合い企業体質を生んでいる。

 (2)5回目と聞いてすぐに浮かぶのが、政府のコロナ対策での4回目の緊急事態宣言の発出で、コロナ感染拡大のたびに緊急事態宣言は出すが人の流れ、飲食店の営業は抑えきれずに感染拡大が続き、こちらの方も顧客の国民は取引政府を「おさらば」したいところだが変われる(野党)ところも見当たらずにみずほ構図と同じだ。

 (3)政府がこうだから銀行もこうなのか、銀行もこうだから政府もこうだというべきか、日本的体質のひずみ、歪み、甘さ、なれ合い、クラックが同じ構図で露出している。
 今年5度目のシステム障害で経営責任を問われたみずほFG社長は「さらに強固な再発防止策にする必要があり、しっかり進めるのが責任のあり方だ」(報道)として自らの手での再発防止を進める意向を示したが、これも政府のコロナ対策での対応の遅れ、失言の責任をおわび、謝罪だけですまして誰も責任をとらない体質と同じ構図だ。

 (4)これだけではない。日本の経済をけん引している主要企業で30年以上も前からやりもしない検査不正、データねつ造がなされていたことがあきらかになり、基幹産業の自動車産業世界トップクラスのトヨタまでがそうだったと知って日本的体質の甘さ、歪み、ひずみ、なれ合い体質が一気にふきだした。

 (5)日本的体質というのは、儒教思想に根差した父権優位社会で父親、男性は外で仕事をして収入で家庭を支えて、母親、女性は家事で家庭を支えて、家庭内での役割分担がはっきりしている単細胞社会構造だ。

 家庭では収入源の父親、男性が絶対的権力を持ち、母親、女性は服従する献身的な立場、存在でしかない。かといって、父親、男性は家庭のことは母親、女性にすべてあずけて、まかせているので家庭で起きることには無頓着で問題が起きると母親、女性の責任ばかり指摘するという強権体質だ。

 (6)今日的多様性社会ではあまり見かけない家庭像であるが、経済社会、企業経営ではまだまだ本流であり、そのひずみ、歪み、なれ合い、クラックが社会意識、思想の変化の中で露出してきている。
 日本、小市民的意識(the petite bourgeoisie)の国民は、どうやら落ちるところまで来ているようだ。

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