いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

イラクで起きたことはアフガンでも起きる。 it so happened in afghan,too

2021-08-19 20:11:41 | 日記
 (1)イラクで起きたことはアフガンでも起きる。結局は米国の「ヤル気」の問題だが、一定の成果、目的(反米指導者の排除)をあげれば米国民安全保障対利益の比較効果で「おさらば」だ。

 こうした米国の姿勢がアフガン混乱を招いたとして英国などが批判するが、米国は米軍撤収にあたってタリバン側と停戦合意の話し合いをしており、タリバンの侵攻、政権復帰は遅かれ早かれ既定路線であり、米国としては政府軍がまともに闘わずにタリバン侵攻が早いスピードで進んだことが誤算だったようだ。

 (2)今後米国が関与する国際問題、関係、紛争はイラク、アフガンで起きたことがどこでも起こりうるという事例だ。日本でも日米安保条約に基づく米軍の日本防衛義務がいざというときに完遂されるのかの議論、命題はあり、日米関係の深い(米軍の治外法権化)つながり次第ということだが、イラク、アフガンで起きたことが日本では起こりえないという安全保障はない。

 (3)尖閣領有権問題は日本の専有外交問題そのものであり、日本の独立、主権問題であり、日本が責任をもって対応すべき自主的個別問題だ。米国は尖閣問題は日米安保の適用範囲だと表明しているが、中国公船の領海内侵入は引きも切らずに有名無実化している。

 もちろんとりわけ日本個別の問題に日米安保の米軍がいちいち関与していては、米中軍事衝突をことさらに悪化、緊張させるだけで考えものだが、いざというときに米軍が日本を守るのかのイラクで起きたことはアフガンでも起きる延長線上にある問題ではある。

 (4)日本の米軍基地の7割以上が沖縄に集中して、不平等な地位協定で治外法権化している沖縄の米軍基地を県外、国外に移行しない米軍の事情とも関係して、トランプ前大統領は米軍が日本を守らないかわりに核武装化を容認する発言もしてみせた。

 かなり荒唐無稽の問題発言だが、イラク、アフガンの米軍撤収の現実をみせつけられると荒唐無稽とばかりはいえないこともある。

 (5)そういうこともあって日本政府の米国、米軍の要求丸のみの追随姿勢だが、もちろんイラク、アフガンと日本は国際的政治基盤が違う。日本はG7の主要構成国であり、米国のアジア共産主義化阻止の拠点化であり、グローバル社会ではその役割は中国の巨大市場、経済成長で目的は変化しているが、米国にとっては日本は経済協力関係も重要な部分を占めて米国の国際戦略構想の枠組みに組み込まれている日米濃厚、濃密関係だ。

 (6)イスラム主義組織、旧支配勢力タリバンがアフガンを制圧して政権につくことが確実な情勢で、過激な国際テロ組織の動きがどうなるのかも注目で、米軍のイラク撤収後にISが勢力を伸ばしたようなことがまた起きるか、イランの反米強硬政権の登場でアジア、中東の政治、軍事情勢がインバランス(imbalance)を増せば、それは米国への脅威となってふりかかる。

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