(1)AI時代を迎えてクリエーターを対象にAIによる創作活動への影響について実施したアンケートで94%がAIによる勝手に利用、技術が奪われる、報酬が安くなる、仕事が減るなど権利侵害の不安があると回答(報道)した。
(2)生成AIのチャットGPTを開発した企業のCEOも米上院公聴会で「政府による規制介入が不可欠だ」と政府がAIの安全性や倫理面で一定の基準を保証する仕組みが必要だと証言しているので、問題意識は双方向で一致している。時代の進化、スピードに政治、社会が適正に適応できない戸惑いの近未来社会の姿がみえる。
(3)時代の進化、スピードが速すぎるのも問題で、かっては中国でクローン人間実験が行われたとの報道もありさすがにこれは世界的な批判、非難が起きて事の真相はわからずに、その後の経過はわからずじまいのままだ。
規制を考える前に科学者もAI技術者も通常以上の高い倫理観、社会規範意識、正義感、良識観が要求される哲学思想が必要だ。
(4)機能構造上問題があることを認識しながら発表しておいて、利益を受けてから政府の規制が不可欠だと言うのも競争相手排斥のおかしな話だ。現在も日本のソフトビジネスは海外から高い評価を受けて海賊版が多く製造されて著作権、収益横取り問題が指摘されている。
解決方法があるのかは別にして社会として問題があることは間違いなく、どう対応したらいいのか考えておかなければならない。
(5)クラシック音楽もラジオで聴く機会はあるがここのフレーズはいいなと感じるものは多くあり、ひょっとして他の音楽分野で活用されているかもしれないが、これをあえて盗用というのか年代もので著作権問題も存在せずに相手がベートーベン、モーツアルトとなれば恐れ多くて尊敬の念として安易に活用もできないこともあるだろう。
(6)いいものはいいとして活用されるのも社会全体にとって悪いことばかりではなく、活用のされ方、仕方、利益配分に高い情報公開性、価値性を持たせる仕組み、制度化が必要な社会を迎えている。