(1)4月の貿易統計で原油価格の高騰が一服、貿易赤字半減(報道)したと思ったら、6月からは一部地域を除いて電気料金が大幅値上げするというチグハグ振りで、電気料金の値上げは書籍、新聞の値上げにも影響しているといわれる。
(2)新聞も大幅値上げで、大型一斉値上げが続く日本社会で国民生活の影響を報道する立場としては公平性、公正性で痛しかゆしのところがある。全体の紙面は薄くなったような気がするし、宣伝が多く目にする紙面になって両開き2面の宣伝もある。
(3)高令化社会を受けて読みやすく活字を大きくしているので記事内容、情報量も以前に比べて物理的に縮小しているわけで、新聞は生活には欠かせない情報源ではあるが記事内容、視点、分析で硬派記事から軟派記事に移行している流れで大幅値上げの対価、サービスとなるものが見えずに、新聞離れが進む傾向への取り組み、方向性、方針が間違っているのではないかと思う。
(4)早朝起きてすぐ新聞が読める幸せ感、充実感はあるが、新聞宅配も方法論を考える時期にきている気がする。大学教育と同じで先端的学問、研究の追究、要求からあまりに結果主義が求められて、無理、不条理が出てきており、対話型チャットGPTの登場では活用論もあればしっかりとした文章を書くには経験学習の必要性を説いてチャットGPTの使用を禁止する方針も示している。
(5)過去に学ぶことも大きい。新聞も硬派記事、視点、分析が読まれないからと軟派記事、社会の動きに迎合することだけでいいのか、ますます新聞離れを加速させる懸念はある。それこそチャットGPTが新聞記事を書くようなことになっては、社会をつまらないものにしてしまうだろう。
(6)新聞もひとつの企業なので、値上げに無縁というわけにはいかないが、値上げの対価、サービスを国民にわかりやすく明確にして新聞のあり方、方向性を示すべきだ。