(1)ネットと現実(actuality)、アバター(avatar)の世界に倒錯(perversion)したどう考えてもおかしなチグハグな事件だ。8日午後6時半ごろ帰宅で行き交う人々の銀座中心街の高級時計店で外からでも一目できる店内で堂々と覆面強盗事件を引き起こして、一部始終がスマホで撮られて店の前に止めた車で逃走して翌9日には逮捕された犯行者が16~19才の高校生やアルバイトの男性だった。
(2)ここまではどれひとつをとってもこうすればすぐにわかるというステレオタイプ型事件で、お望みどおりに一網打尽に背後関係も含めて根こそぎ事件をあきらかにしなければならない。もはや彼らにはネットゲームのような感覚しかみえない、アバター事件の軽さだ。こういう事件は続くことは考えられるネット社会だ。
(3)そう考えて電車に乗ると、これまた最近ではお目にかかることがないめずらしく高校生が厚めの大きいサイズのテキストを読みふけり、これもめずらしくあちらこちらでそういう光景を見れたのは久しぶりのことだった。
(4)16~19才といえば英国では数学の履修が約半数でスナク首相も数字に弱い英国を嘆いており、日本は義務教育で数学は必修科目で世界の数学リテラシーテストで上位であり、冒頭例のように犯罪に手を染めるものあれば電車内で学習する若者もいてそれぞれだ。
(5)政府、自民党からは重点政策の少子化対策の子ども手当拡大の財源として社会保険料の活用、消費税の増税、基金の創設と使えるものは何でも使うという発言が相次いでそれぞれに問題があり、理念が先行して財源の方向性が定まらない。
16~19才の好対照の生き様をみてどう思えばいいのか、もちろん国民も家庭も未成年者の犯行者を出すために支援するわけではなく、彼らも容易に犯罪者になろうと思ってもいるわけではないだろう。
(6)若者は少子化対策、子ども手当拡大、支援をどう考えているのか。