(1)23年の新車販売、輸出台数は中国が世界1位となり、プラグインハイブリッド車が80%台の高い伸び(報道)となり、EVも25%増と依然堅調だった。そのせいでもあるのか米国有力専門誌「コンシューマー・リポート」はEVはガソリン車よりも問題が79%多い(同)との分析結果を明らかにした。
「EVはまだ主力車種としては発展途上だ」と指摘して、プラグインハイブリッド車もガソリン車と比較して問題発生率が146%高かったと示している。
(2)まるで冒頭の中国新車販売、輸出台数世界1位を意識したような自動車産業国米国の分析で、EVでも先行して市場を占める中国をけん制する内容だ。EV化やプラグインハイブリッドの環境時代への適合促進に、自動車産業主力国の米国が主力のガソリン車安全性、依存性の高い認識を示して中国への対抗心をみせた分析結果のように受け取れる。
(3)トヨタもガソリン車へのこだわり、役割がまだあるとして、豊田会長は「敵は、炭素だ」として炭素問題克服、対策、あたらしい技術革命の取り組みに言及している。
EV化に遅れて先行する中国に対するこれまでのハイブリッドなど世界の市場をリードしてきた技術革命、開発の自負がみられる。
(4)しかし時代は地球温暖化、気候変動に適切に対策、対応の必要に迫られており、欧州ではガソリン車の新車販売停止を期限つきで決めて、これに世界が追随してEV化の流れは主流となって避けては通れない道だ。
トヨタのハイブリッドも環境時代、石油高騰、資源確保に先駆けたガソリンと電気の混合動力仕様で、そのトヨタが次世代車のEVで遅れをとるというのもグローバル時代の影響であり、中国が自動車産業で巨大市場を背景に急成長して新車販売、輸出台数で追い立てられ、並ばれ、抜かれるという動力変化の中でトヨタも主力のガソリン車にこだわってEV化への対策が優先されなかった事情がみえる。
(5)環境時代適合車としてのトヨタの技術革命、炭素革命(carbon revolution)の巻き返しが注目だ。