いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

米国の老害化。 old aging of america

2024-01-18 20:27:51 | 日記
 (1)前回共和党トランプ大統領が大統領再選で民主党バイデン候補に敗れて、それでも敗戦結果を認めずに4年後を目指す意向を見せた時には高令でもあり疑問を持ったものだが、さらに追い打ちをかけるように大統領経験者として支持者を米議会に向かうように煽動(議会乱入事件)したなどとして3回も大陪審起訴(裁判中)されて、しかし仮に有罪でも米国では大統領に立候補する自由は認められており、それから4年後の今年の大統領選に向け共和党候補者指名争いに名乗りを上げた。

 (2)初戦となるアイオワ州党員集会でトランプ前大統領は得票率51%で、2位の21%に大差をつけて(報道)まずは圧勝した。トランプ候補の支持者が多い保守地盤での順当な勝利で、次回は穏健派の多いニューハンプシャーで今回3位のヘイリー候補(元国連大使)がトランプ候補に迫っているとの情報がある。

 (3)しかし情勢分析から共和党はトランプ候補の支持が高く候補者指名争いの優勢は動かないものとみられて、現在進行中の裁判もトランプ排除だとして利用してバイデン大統領を攻撃している。
 民主党はこちらも81才のバイデン大統領が独走状態といわれて両者とも高令を理由に米国民の支持、関心が低く、低レベルでの大統領選びの様相をみせている。

 (4)米国も政治家の人材不足があきらかで、かってのケネディ元大統領のように42才で大統領となった若い政治家、人材は出てきておらずに政治に勢い、活気はみられずに、国民はさめた目で大統領指名争いを見ているようだ。
 民主党バイデン大統領は米国で最高令の大統領として健康面で問題があるとみられているが、現職大統領として2期目を目指すのは順当なところであり、共和党が前回大統領選で民主党バイデン大統領に敗れ大統領経験者として初めて裁判審理を抱えたトランプ前大統領が4年後も有力な共和党候補者として独走体制といわれるのも意外だ。

 (5)トランプ前大統領時代は米国第一、保護主義を掲げて白人マイノリティ層の固い支持を受けたが、国際、世界では気候変動会議(COP)からの脱退、資金負担の多いNATOから距離を置き、露との戦術核兵器削減交渉から離脱して核競争時代に逆戻りして、米中経済戦争対立激化で国際基準、秩序破壊を進めて国際社会からの批判、非難の多かったトランプ大統領が再び大統領指名争いに脚光を浴びるなどとは想像はできなかった。

 (6)米国大統領選はバイデン対トランプの争いが有力とみられて、世界の指導者が誰になるのか以前の米国政治の変容、低下、劣化に不安が集まっている。

 

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