いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

論理のすり替え。 substitute of a logic

2024-01-23 20:32:26 | 日記
 (1)自民党の派閥を解消するのも自由なら、解消しないのも自由だ。「政治とカネ」の問題がそれで解決するわけでもなくその程度のことなのだが、麻生副総理が「立件された者がいないのに派閥を解散するのは理屈が立たない」(報道)として派閥をやめない意向を示している。森山総務会長も「我々は告発を受けているわけでも何でもない」(同)として派閥を解散しない意向とみられる。

 (2)「立件された者がいない」、「告発を受けているわけでもない」というのは「東京地検特捜部」に対してのことであり、岸田首相が党内に「政治刷新本部」を立ち上げて議論しているのは、派閥が政策集団ではなく資金集め、内閣、党役員の人材派遣に特化して「圧力団体」になって本来の政策集団としての役割を果たさずに今回地検特捜部から捜査を受けて衆院議員3名の逮捕者を出したことの問題解消のために派閥のあり方、弊害を刷新しようという論理だ。

 (3)麻生さん(麻生派)、森山さん(森山派)の考えは論理、論点のすり替えであり、そういう派閥のあり方がこちらは負託を受けた「国民」から批判、非難を受けている政治問題そのものだ。
 もちろん本ブログでも書いたが派閥を解消したからといって今回のような「政治とカネ」の問題が解消、解決するわけではなく地下に潜在化して見えなくなり、「政治とカネ」の問題に「決着」をつけるのは国民投票率を上げて、高めて圧倒的な国民支持の政治家、議員を国会に送り込んで真面目に政治に取り組み国家、社会、国民のために政治を執り行う基盤が重要だ。

 (4)麻生さん、森山さんの派閥に対する考えがいかに今回の裏金問題を受けての政治刷新からズレているのかがよくわかる。米国バイデン、トランプの対立を「老害化」(old aging)と書いたが、日本政治も「老害化」が既得権益保護で政権、党中枢で権力を保持して影響力を持っている課題は同じで、もはや真実、本当を見る目、能力、判断を持たない「老害化」政治だ。

 (5)岸田首相まで自民党的派閥政治に危機を感じて党内に政治刷新本部を立ち上げて、自派閥からも地検特捜部の裏金立件が明らかになって岸田派の解散を表明して先導して派閥解消に意欲をみせながら、麻生派、森山派の存続意向には干渉しない自由姿勢をみせているのも問題、論点のすり替えだ。


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