いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

決着。 conclusion

2024-10-07 20:34:03 | 日記
 (1)トランプ候補はとにかく「今」を、既成事実を否定することで未来を切り開く手法で熱狂的で固い岩盤支持層を集めてきた。米大統領選も最終盤を迎えて、トランプ候補は7月に銃撃を受けた地、場所で再び大規模な選挙集会を開いた。
 しかも最近トランプ支持を鮮明にして重要閣僚起用も取りざたされるイーロン・マスク氏もかけつけるという盛り上げぶりだ。

 (2)しかし、7月の狙撃事件ではトランプ候補があわやの耳を負傷し、近くの参加者が流れ弾で亡くなるという悲劇をもたらした場所であり、利用できるものは何でも利用するという戦法で暴力に屈しない姿勢とはいえ、いうならトランプ候補の身代わりとなって亡くなった参加者のことを考えるなら勢いばかりでいいのか、どうなのか、考えものだ。

 (3)こういう気持ちがあるのなら、ウクライナ、ガザ、中東、アフリカの戦闘に対しても明確な反対、阻止のメッセージを強く示すべきだろう。トランプ候補はこれまで敵対するものに対して、明確な反対、対決姿勢を示して、その中には中国、露があり強い米国を支持する米国民の留飲を下げ、同盟のNATO(軍事負担金)、EU(気候変動)もあるという何でもかんでもの米国第一、保護主義だった。

 (4)8年前のトランプ大統領は政治経験もなく、米中経済貿易戦争で相互に関税強化にあけくれて世界経済を混乱に導いた経緯があり、今回仮にトランプ大統領復権となれば4年間の政治経験、その後の4年間の裁判、私人としての経験がどう働くのか、働かないのか試されることになる最終盤での大統領選接戦だ。

 (5)こちらの対立、対決はどうなるのか。石破首相は森山幹事長の進言を受けて当初の方針ではない10月中の早期解散総選挙に踏み切り、森山幹事長の選挙は当選第一主義で裏金問題は党として処分したとの発言に対して、石破首相は森山幹事長との会談後に裏金処分の重い議員の非公認に不記載のあった43人の比例重複を認めず「退路を断って有権者の審判に当落を委ねる」(報道)判断を示した。

 (6)今度は石破首相が森山幹事長、党内の意見を押し切ったといわれて、国民の強い不満、批判に応えようとした判断だ。しかし国民の不満、批判は70%が裏金問題の全容解明であり、政治とカネ問題への決別だ。
 石破総裁誕生には投票権のない見えない国民の力が働いたと書いたが、ここに来て見える国民の不満、批判の力が石破カラーをわずかでも引き出したといえる。決着(conclusion)は27日の投開票日だ。

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