(1)はっきりしない天気が続いて天気予報(気象情報ともいう)を見ながらの前夜に洗たく、干しを決めるが、なにしろ公共放送と地域ネットの天気予報が違っていることが多く、どちらを信用していいのか困ることがある。
公共放送では1日くもり、地域ネットでは日中は晴れくもりで、その日は晴れて地域ネットが正しかった(それを信じての洗たく干しだった)。
(2)台風は偏西風に乗って西からやってきて東からやってくることはないので、住んでいる西側の空を見て明るいか暗いかでこれからの天気を占うことにしている。天気予報が当たる、当たらないは別にして(それでも気象衛星、高機能コンピューターを使って気象情報を提供しているので、せめて費用対効果の高い精度、確率の高いものを提供してほしいが)、天気予報はまったくなければ不都合だし、当たる確率は別にしてあっていいもので、日常生活には欠かせないアイテムではある。
(3)政治も同じようなもので、あまり「当て」にはならないが国家、経済、国民、社会にはなくてはならないアイテムであり、台風が来るか、梅雨が続くのか、晴れなのか正解確率は別にして日常生活には欠かせないものだ。
09年民主党政権による本格的政権交代は民主党の公共事業の見直し、廃止、高速道路無料化、高校授業料無償化、事業仕分け行政効率化のこれまでの自民党政権にない革新的な政策をみせられて、国民の圧倒的支持を受けて衆院選で自民党に大勝して民主党政権が誕生した。
(4)ところがその政策の裏付けとなる財源が確保、保障されていないことがわかり、政策実行にあたっては保守系から革新系議員の寄せ集めでこれらが主導権争いの党内抗争にあけくれて「決めれない政治」といわれて、3年半で民主党政権は自壊した。
その時の国民のトラウマでその後の自民1強、多弱野党の政治構図が長く続くことになる。政治予報は民主党政権の快晴予報が台風の大荒れとなった。
(5)今回の解散総選挙は自民党議員の裏金問題で終盤にきて自公連立の過半数維持がむずかしくなって、立憲、国民民主の野党の躍進が伝えられており、しかしどちらも政権維持が確率予報できないもので政治、政界天気予報は不規則、流動的で欧州政治のように多党連立の予報図であり、寄せ集め政治、政権に慣れていない政治、政党、国民にとっては政治予報がむずかしいものになりそうだ。民主党政権失敗のトラウマもある。
(6)それでも政治は国家、国民、社会に欠かせないものであり、国民主権者がどの「空」を見て行方を決めるのかしっかりしなければならない。