(1)まったくのおとぎ話だが、「AI」が「宇宙人」(Alien)だったら人間はもっと警戒し、つきあい方も考えて、簡単には近づかない、近づけないものだったろうが、AIは人間が開発した情報デバイスであり、これまでの社会新鋭器のように利用、活用することに成長活路を見出していく。
(2)利用するだけ利用できれば、それが人間の労働市場、思考回路、社会を支配していくことにも警戒感、問題はあってもどこかに人間と共存できる社会デバイスとして安心感はある。「宇宙人」とは違う。
(3)近年は犯罪者の低年令化が進む。宇宙人には悪いが、宇宙人的ともいわれる。PC、スマホ、SNSとの関係が考えられるが、それまでの若年層は情報、知識、価値は身近な家庭、学校、地域社会からしか得られなかったが、情報化、スマホ、SNS時代では国、社会全体、世界から情報、知識、価値を受け入れることが容易に早くできることになり、ぐっと情報視野が広がっていく。
(4)SNSを使った凶悪犯罪情報集団が若者層を巻き込んで、引き込んで組織犯罪をくり返しているが、これに中学生が関係して逮捕された。情報化、スマホ、SNS時代は国、社会全体、世界から情報、知識、価値を受け入れると書いたが、一方でパラドックス(paradox)としてデバイスの「目先」のことしかわからない無条件に信奉する若年層でもある。
(5)それは生活に根差したものではなく、いうならメタバースの世界でしかないが、比較能力、検証ができない絶対性、信奉性を持つものであり、絶対価値として犯罪者の低年令化、若年化が進む。
(6)裁判官が金融庁に出向中に内部者しかわからない、知らない情報をもとにインサイダー取引不正をした疑いが指摘され、当事者の東証社員が同様にインサイダー取引不正の疑いが発覚している。
インサイダー取引は重要金融行政情報を事前に知り得る議員、行政職員、金融社員などが関与して強制調査を受けてきた。
(7)今回は国民の権利、利益を守る裁判官、金融取引の当事者の東証社員によるインサイダー取引不正の発覚であり、こちらも「目先」だけしか見えない、見ない若年化時代(あるいは世代)の背景を感じるものだ。
宇宙人には悪いが、宇宙人的感覚だ。が、それではすまされない。