ひびレビ

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「アナコンダ」を見て

2020-05-14 07:43:14 | テレビ・映画・ドラマ
 1997年の映画「アナコンダ」(吹き替え版)を視聴しました。

 結構前に「アナコンダは毎回2しか見たことが無い」と話したことがありましたが、この度ようやく第1作目を視聴する機会を得られました。

 舞台はアマゾンの奥地。幻の部族の撮影に赴いたテリー・フロレスらは、道中座礁した船の乗員であるポール・サローンを救助する。ポールは蛇の猟をしており、テリーらが探し求める部族も見たことがあるという。ポールの案内で先へと進む一行だったが、ポールは密かに一行をアナコンダ猟に巻き込み始め・・・

 といった感じの物語。この後「アナコンダ2」も併せて視聴したのですが、そこで「『アナコンダ』はアナコンダが物語の軸に据えられている」という印象を抱きました。
 というのも、「アナコンダ2」におけるアナコンダは「ジャングルからの脱出や不死の蘭探しの道中にいる大蛇」というポジションであり、登場こそするもののどこか物語の中心にいないように感じます。アナコンダ以外にも人の命を脅かす動物や虫たちが出てくるのも影響しているかもしれません。

 他方、「アナコンダ」も人間対人間の場面も多いものの、それでいて徐々に被害を出し始めるアナコンダの存在感や脅威もしっかりと描写されています。アナコンダの本格的な出番は後半ですが、アナコンダがその存在を示し始めるのに比例してポールも本性をむき出しにし始めるため、アナコンダ本格登場までの緊迫感をポールの残忍さ・狡猾さで上手く保っている感じですね。
 それらが十分に伝わった後でのアナコンダとの対峙。目的のためには手段を選ばないポールの恐ろしさと、川だろうと陸だろうと関係なく容赦なく人間に巻き付き丸呑みにするアナコンダの恐ろしさが絡み合って、終始気の抜けない状況が続き、最後まで飽きずにダレることなく視聴できました。
 ややもするとアナコンダを食いかねないほどの存在感を放っているポールですが、終盤できっちりその恐ろしさをアナコンダが見せつけてくれるので、この映画は紛れもなく「アナコンダ」だなと感じました。

 にしてもこの作品、個人的には意外な人物が活躍したので驚きました。こういうのってヒーローとヒロインがいて、共に脅威に立ち向かって最後は倒してハッピーエンド!みたいな流れかなーと思っていただけに、あの人物の脱落(負傷)には驚かされましたね。以後存在感が薄くなるかと思いきや、それを利用する場面があったのもまた面白かったです。

 最期の最期まで存在感を放ち続けたアナコンダ。そこからのEDはやけに穏やかな感じだったのは意外でしたが、ともあれ面白かったです。
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