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ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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ふたりはプリキュアSplash☆Star 第19話「大切なものは何?咲と舞の願い事」

2024-11-12 18:02:12 | ふたりはプリキュアSplash☆Star
ふたりはプリキュアSplash☆Star 第19話「大切なものは何?咲と舞の願い事」

 前回の一件についてゴーヤーンから疑いの目を向けられた満と薫は、プリキュアの心をバラバラにさせる作戦を決行……する前に「これでようやくスッキリするわ」と呟いたり、二人から「ありがとう」と言われた場面を想起してしまう満。薫のみならず、満にとっても、これまでの出来事が相当心に焼き付いていることが伺えます。

 それでも、満と薫は、咲と舞が大事にしているグローブとスケッチブックを隠し、更にそれぞれに対し「大事な物を無くしたうえに、約束を破られた」と伝えることで、心の分断を図ります。
 その夜、咲は舞に謝るにあたって、気持ちを整理した紙をペンケースに入れるのですが、ここで紙を入れる際に、一瞬手が震えて止まってしまったり、紙を入れた後に筆入れをポンポンと叩く様のいずれも、自分の気持ちを整理している、大丈夫だと言い聞かせているように見える、良い描写ですね。
 一方の舞も咲の似顔絵を描いた紙をペンケースに入れていました。こちらでは、舞が右手で紙を入れた後、蓋を締める直前まで右手を紙に添える、という描写がなされています。咲への思いがどこかへ行ってしまわないように、丁寧に閉じたのでしょうか。
 「ペンケースに紙をしまう」。言葉にすれば簡単な行為一つの描写にもこだわりが見られ、色々考えさせられる……本当にSSって良い作品だな!

 そして、その想いが詰まった各々のペンケースは、精霊の力によって新たなアイテムに!お!新技か!?と思いましたが、用途は文房具の様子。名前は「チャームペンケース」というそうで。今でいうところの化粧品系アイテムとか、ひろプリの手帳みたいなもんでしょうか。それをこのタイミングで出すというのは少々新鮮……そういえば初代も手帳で気持ちの整理をしてましたね。

 その後、互いに思いを伝えようとした矢先にドロドロンとウザイナーが出現。プリキュアだと戦闘中にもめ事が解決する印象があるのですが……そう来るか!願い事自体は予想できましたが、こういう展開も良いですね。二人の心は並大抵のことではバラバラにならなさそうです。
 改めて「伝説の戦士」プリキュアの強さを認識する満と薫でしたが、一方で律儀にグローブとスケッチブックは返してくれました。必要ないのであれば捨てることも出来たでしょうに、そうしなかったのは、それらが二人の大事なものだと理解してしまっているからでしょうか。


 そんなこんなでまた次回。
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ふたりはプリキュアSplash☆Star 第18話「本日特売!満と薫がお手伝い!?」

2024-11-12 06:22:39 | ふたりはプリキュアSplash☆Star
ふたりはプリキュアSplash☆Star 第18話「本日特売!満と薫がお手伝い!?」

 薫「満、セールって何」
 満「100円のパンが80円で買えて、20円お得とかいうイベントらしいわ。行列が出来るんだって」
 薫「くだらない」
 その「くだらない」知識を満はどういう経緯で覚えたので……?

 さて今回はPANPAKAパン店のセール日。咲の両親や咲、舞が慌ただしく動いてなお人手が足りない!という状況で訪れたのが満と薫。満はエプロン着用(可愛い)でお店の手伝い、薫はテラスでみのりの話し相手を任されることに。互いに「なんで私が」と言いつつ、指図されるのが嫌いなのに手伝っているということは、少なからず彼女たち自身の意思で手伝っている、ということなんですよね。心なしか表情、目が初登場時より輝いて見えます。

 表面上とはいえ、何だかんだで愛想は悪くない満が店の仕事を手伝う一方、薫は自分も咲や舞のように手伝いたいというみのりに対し「何かしたかったら、人の真似じゃなく、自分に出来ることをやればいいのよ」「そういうこと(みのりに出来ること)を人に聞いているようじゃ駄目ね。何が出来るか、自分で考えるものよ」と口調こそ厳しいながらも、みのりと対等に接していました。子供と対等に接する……思い返せば、私も昔から対等に接してくれる親戚に、年が離れていながらも懐いていたのは、そういった理由もあったのかもしれません。
 また、薫自身は意識していないんでしょうけれども、薫も満と同じことは出来ないという実体験を交えて話しているのが良いんですよね。単に理論で説き伏せるのではなく、経験も交えた方が伝わりやすいでしょうし。

 家の手伝いをする咲たちを「でも、よくやってるわね」と満、「自分に出来ること」をしたみのりに「やればできるじゃない」と薫。最早プリキュアの調査とは何ら関係の無さそうなことなのに対し、満は自分から話題を振り、薫は彼女なりの称賛の言葉を述べていました。こういうキャラクターが色んなことを知っていく、新しい感情に芽生えていくの、良いよね……

 
 改めてドロドロンの糸を切ったシーンを見返してみると、糸を切った光弾は右手から放たれています。この時、満の右手にはパンの袋が握られていたため、薫が糸を切ったことが分かります。少し遅れてウザイナーに攻撃したのは満という解釈で良いのでしょうか。
 前回、自分たちにとっての大事な物は何かを考えていた薫が、倒すべき相手であるはずのプリキュアを守ろうと動いた。大事なものが壊れた時の思いを、少なからず理解してしまったのでしょう。いつもは薫の疑問に答えてくれる満が、「ドロドロンの糸を切ったのが私だと知ったら、プリキュアは、ありがとうって言うだろうか」という薫の、独り言のような疑問に対し「もうやめよう」と遮るあたり、満も想いは同じであり、考えてはいけないと悟っているのでしょう。

 「ありがとう」。ささいで、ありふれた言葉であっても、言われるととても嬉しい言葉であり、人の心を動かすのに十分すぎる言葉。気まぐれな二人の思いはどこへと移ろうのか。やっぱこの二人の話、面白いよなぁ……といったところで、また次回。
 にしてもドロドロン。負けこそ続いているものの、何だかんだでモエルンバよりかは戦闘の中身がマシに思えますね……
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