斬新かつ新しい家族の形を提示してるように見せつつも、登場人物の心に寄り添った家族のあり方を提示されていたので、最初から最後まで脚本家と演出家の策略にハマってしまい、第1幕爆笑、第2幕号泣(に近い)だった。
もうさ、第1幕の山祐さんの登場で完全に掴みオッケー!
(笑)
めちゃくちゃ良かった!!
ということで、去年の「GUYS & DOLLS」以来の浦井氏の舞台を観てきました。
本来は全く観る予定にはなかったのですが、
m(__)m
東宝さんが珍しくお得チケットを販売してくれたので、東京に行く予定もあったので観てきました。
実は、初シアタークリエでした。思った以上に広い劇場で、ドラマシティーより傾斜が緩やかで見やすくかった。
久々の浦井氏は、特にコメディーものだと声がうわずる傾向があったのに、既に新国立のシェークスピア作品の準備をしているのか?と思わすくらい低音が素敵でした。
相変わらずの変顔尽くしではありましたが(第1幕ね)、これは完全当て書きか!?と思ってしまうくらい役と同化していて、めちゃ愛されてるやん!というのだけは伝わった。
そして、知寿さん演じる奥さんの気持ちがめちゃくちゃ理解できたから、第2幕の予想はしていたがまさかのそっち!?だったので、ラストはマジ号泣。
闇があろうとなかろとそんなこと関係なく、大好きだから幸せになって欲しい気持ちはめちゃくちゃ分かる。
ぶっちゃけ書いて申し分ないですが、「オトコフタリ」と比べものにならないくらい良かった!田渕久美子さん、どうしたんですか???と聞きたくなるくらい脚本がめちゃくちゃ良かった!←失礼極まりない。m(__)m
4名の役者さんそれぞれリアルに当て書きだと思った。
楽屋の4人じゃないのくらい自然だった。あ、千弘さんと山祐さんの関係がギクシャクしてると言っているんじゃないので誤解なきようにm(__)m 普段から親子みたいな関係性だとは思う。
作品としての完成度も高く、美術や展開も含め見応えがありました。
どなたかも書かれていましたが、ストーリーは全く異なるけども、人物設定が、山祐さんが先生、知寿さんが家政婦(もどき)、浦井氏が謎の青年と「オトコフタリ」と同じだったのが、そのTwitterとストーリーを読んでジワった。
「オトコフタリ」から約3年、山祐さん演じる先生の幽体離脱台詞しか正直記憶がなかったのですが、改めてストーリーを確認したら少しずつ記憶が甦ってきた。
4人の間も表現も関係性も絶妙に良く、第1幕はめちゃくちゃ笑わせてもらった。
山祐さんの劇団四季仕込み?の独特の言い回しもキャラ設定も全く違和感なかったし、
知寿さんと大塚千弘さんがちゃくちゃ自然な演技をされ、知寿さんは劇団四季時代から台詞回しが自然だった。
っていうか、千弘さんがあんなにお芝居が上手いとは思ってませんでした。←マジ失礼!m(__)m 感情表現がめちゃくちゃリアル過ぎて、千弘さんのお芝居を軸に3名さんが同調していってる印象を受けました。
とてもいいチームワークだと思いました。
浦井氏は最初にも書いたように、浦井氏がそのまま存在しているかのように自然に存在していた。以前なら、山祐さんや知寿さんや先輩がいらっしゃると引き立て役に回ろうとしていたけど、それがなかったのも良かった。ちゃんと渉として存在していた。
闇がないと次郎先生に言われていたけど、3年間の闇はある演技だったよ。3年間行方不明なんだもん、闇がなかったら次郎さんの台詞には繋がらない。そんな人にお願いしないよ。うん、いい脚本だ。
ということで10月の新国立の鵜山組シェークスピアシリーズがめちゃくちゃ楽しみ!
もうさ、浦井氏再演多すぎやねん。久々にキタぁ!って思わせてくれたよ。
やっと待ち望んだシェークスピアシリーズ。岡本さんに朋子さんにソニンちゃん、完璧な布陣!ソニンちゃんが出るならハムレットやって欲しかったな…。ロミジュリは、岡本さんと朋子さんが宝の持ち腐れになってしまうからね。