今回制作したフォノケーブルの音質について述べたいと思います。オリンパスシステムと自宅SP-707Jシステムに使ったフォノケーブルは同じケーブルと同じRCAプラグ(フォノイコ側)を使っていますが、トーンアーム側の仕様により5PINプラグとRCAプラグに分かれます。
1)オリンパスシステムでの音質変化(5PINフォノケーブル)・・・1S仕様
従来使っていたフォノケーブルはフルテックのAg仕様のものでした。このフォノケーブルから今回製作したフォノケーブルに交換して
①SN比が更に良くなっている
②音圧アップを少ししている。
③音のヌケ・キレ・ノビが格段に良くなっている。
④音のまろやかさと音数の増加で音像空間を広く感じる。特に前後方向の拡大。
結果として、CDよりAD(LP)の音質が良くなった。(従来はCDの方が上)
2)自宅SP-707Jシステムでの変化(RCA/RCA フォノケーブル)・・・2S仕様
従来使っていたフォノケーブルはSME#3012Rオリジナルのものでした。このフォノケーブルから今回製作したフォノケーブルに交換して
①SN比はCDと変わらないかそれ以上。
②大幅な音圧アップをした。
③音のヌケ・キレ・ノビが激変レベルに良くなっている。
④音のまろやかさと圧倒的な音数の増加で音像空間が広い。
⑤センターにSPが有るかのように音の密度が濃い。
結果として、CDより圧倒的に音質が良い。(従来はCDの方が上)「劇的」に感じたのは従来フォノケーブルとの格差が大きかったからと思う。
3)自宅SP-707Jシステムでの変化(RCA/RCA フォノケーブル)・・・3S仕様
比較フォノケーブルは上述のS2仕様。このフォノケーブルから今回製作したS3仕様に交換して
①SN比はS2仕様と変わらないかそれ以上。
②2S仕様より更に音圧アップをした。
③2S仕様より音の明瞭度(分解能・音の粒立ち)が更に上がっている。
④低域のエネルギー感や中域の豊かさ、高域のヌケ切ったサウンドが更に良くなっている。
⑤音がまろやかで圧倒的な音数の増加、音像空間が更に拡大。
⑤音が面で出てくる印象。
結果として、ほぼ求めていたサウンドが出て来た。低域の粒立ちの良さとアタック感(エネルギー感)、分厚い中域、透明感高い高域、そして耳障りの無いまろやかでさわやかなサウンド。
いずれの場合でもCDの音質を越えてアナログの良さが前面に出ている。このサウンドをブラインドして聴かせれば、誰もADプレーヤーの音だとは判らない程SN比が良く音数も多い。
今までのアナログのサウンドは「ベール」をかぶった音の様に感じます。今回制作のフォノケーブルではこの「ベール」を剥ぎとった様です。