雑誌を読んでいると「あれもこれも・・・」欲しくなる。雑誌では「買いたくなる様に」書かれているんですね。オーディオの雑誌を長年読んで来て、沢山の機器の買い替えをして来ました。その金額を考えると・・・。もう雑誌には振り回されたくないですね。
大型SPを使ったメインシステムを持っていても、サブのシステムが要らないかと云うと、そうではなく、メーカーを変えて別のモノが欲しくなります。今考えると「物欲」のなせる技。判っていても一生治りそうにない「病気」みたいなものかも知れません。
一時期、メインシステムに出来る様な38cmクラスのウーハーを使ったSPを常時5~6セット使っていた時期が有ります。それでも足りなくて中型・小型SPシステム(システムと云うからにはCDP・プリ・パワーアンプも含めます)を3~4セットも使っていました。
今日はJBL,夜はタンノイ、明日はアルテック・・・と云う風に「雑誌の評論」に振り回されて、色々なSPやアンプを使って来ました。それはそれで結構楽しいモノが有ります。しかし、それは単なる「付け替え遊び」みたいなもので、本当に「音質」を考えていなかったと思います。それを一生やり続けても、自分の欲しい音質を獲得するのは難しいと思う。
やはり何事にも自然の法則や原理が有り、それらを自分のシステムに取り入れて「音質の追求」をしないと、欲しい音質は獲得できない。頭の中で色々考えるより、まずは「やって見る」事が大事。この一歩が次の一歩に繋がる。PDCA(プラン・ドゥ・チェック・アクション)のサイクルを回して行けば、おのずと先も見えて来る。
単なる機器の入れ替えや交換では「技術」(スキル)は育たない。スキルが有れば自分のアイデアを取り入れたオリジナルなシステムを作る事が出来るでしょう。オーディオは「使い手の力量」を試される趣味なのかもしれない。「音の違いを楽しむ」のがオーディオかもしれないが、「音楽を楽しむ」様になりたいものである。