Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「静かなる激変」

2014年06月25日 | ピュアオーディオ

レビンソンのパワーアンプに最後のFXヒューズを導入して、システム全体が一つにまとまった様な印象を受ける。

音の出方は、SPの間隔の分の縦横の寸法で「面」で音が出て来る。余韻等が有れば部屋を突き抜けている。音の繋がり方は「フルレンジユニット」の様にシームレスな繋がり方をしている。爆音派にも、静かなクラシック派にも対応できるサウンドになった。音数の面でもA730である事を考えれば十分以上のサウンドだと思う。

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私の二つのメインシステムは、CDをかけても「アナログ的」なサウンドになっている。それは、WEの初期型ライントランスを使っている事が非常に大きい。ライントランスを通さずに聴いたモノと、ライントランスを通したサウンドでは明らかに違う。「音のうるおい」がまるで違う。トランスを通しているので、ギザギザした音が出なくなっている。その分「抵抗」になっているが「聴き易さ」に置き換わっている。音の厚みが違う。

WEのライントランスも50A以前のトランスは後期の111c等の音色とまったく違う。キレやヌケ・ノビもまったく違う。このトランスを半田材やケーブル材・ソケット・BOXの質にこだわって作っているので、このサウンドが出ていると思う。材料や作りについてのノウハウがなければ、同じトランスを使ってもこの様なサウンドにはならない。その為に20セット以上の色々なライントランスを作って勉強しなければたどり着けなかった。

FXヒューズで統一したシステムもまだ出来上がったばかりである。まだ「本領発揮」しているとは思えない。まだまだ良くなる素地が残っている事を感じる。このまま半年以上鳴らし込んで行けば「本領発揮」して来るだろう。非常に楽しみにしている。取って付けた様な変化ではなく、「静かなる激変」と呼んで良い、非常に品位が有り、ジワジワと変わって行く。本当に良くなるとはこんな変化の仕方をしてくれるのだろう。

現在出ているサウンドでも「頂点を極めた」一つの姿だと思う。自分の求めていたサウンドとはかけ離れていないがまったく同じではない。オリンパスシステムはこれはこれで良いと思える様になっている。