日米のオーディオ全盛期は1960年~1990年くらいだろうと思う。特に1970年代以降は「団塊の世代」が主役だったと思う。その団塊の世代も70代の中盤に入っている。写真の様な1960年代のJBLを鳴らしている方はもう殆どが70歳以上になっている。自分も含めて、段々数が減少して行く事だろう。
大型システムの数が少なくなり、本来の「オーディオの醍醐味」を経験する事も少なくなって行くだろう。私の息子の世代ではiPhoneで、イヤホンで聴くのが主流になって来ている。ノイズもなく簡便な装置で楽しめるのだから、それはそれで良いと思う。
「オーディオ」に情熱を傾けて作り上げたシステムのサウンドは、iPhoneのサウンドの世界とは違う。もうオーディオ業界自体が崩壊している。当時盛隆を誇ったメーカー達も廃業や身売りして衰退してしまっている。もう2度とオーディオ業界の繁栄期は来ないと思う。
「オーディオ業界」の繁栄は団塊世代に引っ張られていた。団塊の世代は第二次世界大戦後の荒廃した戦後から復興している時期にあたる。物がない時代を経験し、音楽に飢えていたと思う。これからの若い方達は、モノが溢れた時代に育っている。多様な人生観が有る事だろう。