Kオジサンの新・山歩きの記

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飛越国境の山  人形山 (1,726m)

2012-07-02 14:32:43 | アウトドア

岐阜県と富山県の県境に人形山と言う山があります。登山口は富山県南砺市の五箇山です。
この山には、姉妹が病の祖母の治癒を願い雪山に入ったが戻らず、春に人の形をした残雪が現れると言う悲しい伝説があります。
登山口の駐車場には三河と石川。岐阜のナンバーがあり、富山が6~7台が並んでいました。富山県の地元の人たちに人気のある山だと思いました。
花が多い山なので、人気が有るのでしよう。
ここへは昨年7月に訪れましたが、コンディションが悪く途中で登るのを断念しました。
今回のメンバーはAさん。Eさん。Wさん。そして私の4名です。
Aさんは過去に人形山に登ったことがあるので、分岐から三ヶ辻山に向かうことになっていました。

中根平登山口(8:41) ― 第1休憩所(9:30)~(9:38) ―  第2休憩所(10:10)~(10:15)  

 ― 宮屋敷跡(10:48)~(10:52)  ― 梯子坂  ― 人形山三ヶ辻山分岐(11:49)~(11:53)  ― 

人形山山頂(12:18)~(13:00) ― 人形山三ヶ辻山分岐(13:30)~(13:35) ― 梯子坂 ― 

宮屋敷跡(14:18)~(14:30)  ―  第2休憩所(14:54) ― 第1休憩所(15:20)~(15:25)

 ― 中根平登山口(16:08) 

車で向かう林道の途中にササユリが咲いていて、オオバギボウシやホタルブクロも顔を見せました。
花のデパート。
マイヅルソウ。ゴゼンタチバナ。バイカオウレン。
ツバメオモト。ハクサンチドリ。サンカヨウにツクバネソウ。などなど、登山道沿いに咲いている花が次々に現れ、花の競演です。
ショウジョウバカマは花の時期が終わっていましたが、まだ咲いているのもありました。
三ヶ辻山に向かったAさんはカタクリを見たと言っていました。
春の花で目にしなかったのはニリンソウとヒトリシズカくらいです。
まるで、春の花のデパートと言った感じがする山でした。
長い間、雪に閉じ込められていて、雪が溶け出し花の時期が一斉にスタートするのでしょう。
とにかく、春の花の多い山でした。

上手に写せた写真。下手な写真。沢山の花が在ることを強調したく貼り付けました。
上手く写せなかった花が有りますし、エンレイソウ等写し漏らしたものが有ります。
撮影してみて、改めて花の撮影が難しいと感じました。


山の花をマラソンのレースに例えると、もうゴールして終わった物。
今、ようやくスタートラインに立った物。
色々ですね。
普通の山を5~6人のレースと仮定すると、この人形山は10人以上の大混戦です。
とても多くの花に合えた山でした。


登山口からのスタートです。


道の脇にはササユリが歓迎してくれました。


第1休憩所でイップクです。


第2休憩所では樹間から、これから向かう人形山が見えました。


高度が増して来るとブナ林で、大木が有りました。



宮屋敷跡に着きました。


お疲れ様でした。
宮屋敷跡に到着です。
ここで休憩します。


この後、Aさんが向かう三ヶ辻山の方角。
いい形をしています。


私たちが向かう人形山が見えます。


一番左に剣岳。そして立山。薬師岳と続きます。
下山の時に地元の青年が山の名を教えてくれました。


小さく尖がった槍ヶ岳。右に穂高連峰。前穂とか奥穂と特定が出来ませんが、穂高連峰だと判ります。


独立した乗鞍岳。この右手に御嶽山が在るのですが、雲の中でした。


分岐の手前。梯子坂に差し掛かります。
ここが一番キツい場所です。


分岐に到着すると前に白山がまじかに見えました。
分岐で休憩。
あの先が人形山です。30分ほどでいけます。


頭の上に雲が乗る白山。
手前の山を横切る白山スーパー林道が確認できます。


ニッコウキスゲが咲き始めていました。


人形山のプレート。
この人形山は岩崎元郎の新・日本百名山となっています。


山頂からの北アルプス方面の眺望。


下山に掛かりました。
右手方向が三ヶ辻山です。
三ヶ辻山に向かったAさんと13時30分に分岐で落ち合います。


この先き、長い尾根筋を下ります。


地元の青年。
下山途中、宮屋敷跡で休憩した時に地元の砺波市から来た男性と言葉を交わしました。
まず、第一声に彼が言ってくれたのは「遠くからこの山に良く来てくれました」と言う言葉でした。
東海北陸自動車道が全通し、行動できる範囲が広がりました。


彼は山の同定で、左から剣岳、立山、薬師岳そして槍ヶ岳。穂高岳と遠くの山を説明してくれました。
この山へ四回来ているが、今日のように槍や剣を見れたのは初めてだと話しました。
御岳は雲に隠れていると思いましたが、乗鞍岳ははっきりと確認できました。見えていても、この場所から山の名を確認できない百名山も有ったでしょう。
前方に広がる大パノラマ。
沢山の百名山を一度に目にすることが出来たのは感動モノでした。
山に来て良かったと思う瞬間です。


第2休憩所まで降りてきました。




山頂では。
私たちの他に単独男性。それにご夫婦連れと3人の男性グループがいました。
彼らは岐阜県の本巣市と大野町から来たと話していました。
いろいろと山談義を交わしました。初対面でも男性たちと話が弾みました。

登山口に降りてきた時。私たちと彼らが最後でした。
駐車場に白いビニール袋2枚が捨てられていたのですが、グループの一人が拾っていました。
私も気が付いていましたが、男性に先に行動を起こされてしまいました。
山頂では大きな声で話をし、ハタから見ていると喧しいオッサングループやなと思えたでしょう。
空袋では有りましたが、彼の行動から、山を汚さない。そんな心がけを持っている人たちだと感じました。


最後に
登りが4時間弱。下りが3時間余りの山でした。
特に宮屋敷跡から分岐にかけての梯子坂がキツかつたです。
滅多に見られない遠くの山々を見ることが出来ました。
また、凄く沢山の花に遭えました。ベストシーズンの山に登れてとても良かったです。

コメント (2)
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