一宮友歩会の例会は原則的には偶数月に開催されていて、年6回の開催となりますが、例外的に3月には協力員の親睦を深める目的で協力員ウォークが開催されています。
今回は、三重県の菰野町で近鉄のてくてくまっぷのコースを歩くものでした。
近鉄菰野駅 ― 見性寺 ― 五郎兵衛地蔵 ― 湧水池 ― 蟹池 ― 酒造 ―
西勝寺 ― 大師堂 ― 毘沙門天堂 ― 近鉄高角駅
普通、川は山に降った雨が流れて川となります。
今回、回ったコースの川は鈴鹿山脈に降った雨が地中に浸み、伏流水となって流れ、途中から地表に現れます。そんな風景の場所を歩いてきました。
豊富な湧き水の所だけあって造り酒屋が2軒並んでいました。
その後、向かったのが西勝寺です。寺の前を智積養水が流れています。その場所は飛騨市古川町の瀬戸川や島根県の津和野のような風景です。「用水」の文字でなく「養水」が使われています。ここの水の恩恵を受け、養って貰っている。そんな意識から「養水」の字が使われています。
次に向かったのが小高い山の上に有る一生吹山の毘沙門天王です。この場所は戦国時代に出城となった場所です。
近鉄のてくてくまっぷ。
地図のコースに沿って歩きました。
近鉄菰野駅で下車した後、西の見性寺に向かいます。
立派な山門をくぐり、境内に入ります。
見性寺の境内には菰野藩藩主の墓が祀られています。
菰野藩主土方家の歴代藩主の墓が有ります。
墓所には立派な墓標が並びます。
標識が設けられ、代何代と藩主の名が表してあります。
次に向かったのが五郎兵衛地蔵です。
社の中には重軽様が安置していました。
五郎兵衛地蔵の説明プレートです。
五郎兵衛地蔵の横には湧水池が有ります。
伏流水がコンコンと湧き出ています。
鯉や金魚が優雅に泳いでいました。
次の湧水生けに向かいます。
遠くに鈴鹿の山並みが見えます。
鳥から鯉を守る為でしょう。
ネットが張って有ります。
ネットの下で泳ぐ鯉。
清冽な水が湧き出しています。
湧水池の全体場面です。
湧き出た水が先方の向かって流れ出します。
流れ出した水が川となって、流れて行きます。
川の中にカラーでしょう。
白い花の植物が有りました。
カラーと水芭蕉は兄弟のような物でしょうか。
田園地帯の中を歩きます。
後方には御在所岳や鎌ヶ岳。入道ケ岳が見えます。
蟹池に着きました。
蟹池の由来です。
畑の中にポツンと有る蟹池。
ここからもコンコンと伏流水が流れ出していました。
蟹池の全景。
ここから水が流れ出します。
蟹池から水が流れ出し川となります。
名水の地に美味しい酒あり。
1軒目の酒屋さんの前を歩きます。
こちらは石川酒造で、小さな杉玉が何個も下がっていました。
大きな板に酒の銘柄が書かれ、金賞を受賞したとなっていました。
「噴井」と言う名です。伏流水が湧き出て、そこから名を取ったのでしょう。
2軒目。こちらは伊藤酒造です。鈴鹿山麓美酒工房と副名が付いています。
店内に入り、ショーケースの中の酒を品定めをします。
伊藤酒造のメインの銘柄。
鈿女(しずめ)です。
「わみん」と言う酒蔵味処が有り、地酒ソフトクリームを売っていました。
チッピリお酒の味のするソフトクリームです。
子供も食べるので大丈夫なアルコール度数にしているのだそうです。
ソフトクリームを食べて酔ってしまってはいけませんです物ね。
次に向かったのが西勝寺です。
大きく立派なお寺でした。
寺の前に智積養水が流れています。
整備され津和野や古川のような景色です。
智積養水の説明板。
長い智積養水の歴史。
過去には水をめぐる紛争が有りました。
用水の字を使わずに養水の字が使われています。
養って貰っている。そんな意識から養が使われています。
流れる智積養水。
次に付いたところが大師堂です。
一生吹山毘沙門天王に着きました。
一生吹山の由来です。
お疲れ様でした。
ゴールの高角駅に着きました。
伊藤酒造で買って来た生原酒を晩酌しました。
味は甘口のお酒です。
彼方此方が春めいてきた三重郡菰野町と四日市市を歩きました。
このコースは近鉄の「てくてくまっぷ」で紹介されているコースです。通常の川は山から流れ出して川となります。御在所岳や入道ケ岳などに登った事が有ります。
鈴鹿山麓のこの場所を来て、豊かな水の流れを実際に目にし、鈴鹿山麓の別な一面を見る事が出来ました。