日暮らし通信


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遠い昔の想い出

2019年06月10日 11時49分53秒 | 日暮らし通信


発信元:  赤とんぼ






今日は朝から雨が降りしきっている。梅雨らしい雰囲気だが、これではMとの散歩も諦めるしかない。

表に出るとやはりヒンヤリと寒さを感じるが、この陽気は四月並みらしい。

日中も気温は上がらず、庭にある寒暖計の赤いアルコールの高さは朝から17度から変わっていない。

私にはこのような梅雨の時期になると、小さい頃のある情景が必ず浮かんでくる。

それは雨が降る中で農家の人たちが共同作業で、合羽を着て田植えをしていた農作業の光景だ。

勿論その当時の田植えは手植えだったから、その雨中での仕事姿は子供心にも 「大変な仕事だ」 と、思っていたが、梅雨時の田植えは懐かしい想い出として私の脳裏から消えることはない。

戦後のある時期までは当市にも多くの田んぼがあった。しかし、その後の都市化の影響で田んぼには土が盛られて平地化して住宅地となり、そこには多くの家が立ち並ぶ姿に変わってしまった。

今では田んぼと言えば菖蒲で有名な 「北山菖蒲苑」 の中の私有地にあるくらいしか私には記憶がない。

そして梅雨になり、シトシトと雨が降る光景になると、昔は当市でも自然豊かだったことが想い出される。

この時期になると川には所々に堰が設けられて田んぼに必要な水量を確保していた。その水の源は多摩湖の水だった。

田んぼに向かう水路には私たちが 「ハヤ」 と呼んでいた銀色の小魚が群れをなしていたし、堰で溜まった水場はプールなど無かった子供たちの格好の泳ぎ場だった。

夏になると実りかけた田んぼには蛍なども飛んで、夏の風物詩を彩る自然に困らない豊かさがあった。

梅雨になるといろいろなことが想い出されるが、今ではそんな光景を知る人も少ないことだろう。

12時前、未だ雨は止みそうにもない。






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      写真説明:  名知らずの花

      撮影場所:  空堀川沿いにて  (20190604)





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