諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

恵比寿様は何故に鯛を抱えているのか、再び考えてみた。その2

2018年02月11日 11時25分26秒 | 神道
続きです。

蝦夷と言えば東北。何で出雲の事代主が蝦夷なのか。岩手県と出雲はウニをガセネタの「ガセ」と呼んでいます。方言も似ています。大国主の国譲りで東北に逃げて来た可能性もある。

反対に東北が高天原で縄文時代に人口が増え過ぎて米を食べるしかなくなり、熱帯植物である稲の栽培を目的に出雲まで下がって行った可能性もある。

仙台が高天原である。そう伝えているのは「秀真伝(ホツマツタエ)」。

私は結構本を読んできたつもりです。編集・記者の経験もある。だからどうしても作者の気持ちや真意を考えてしまう。

ホツマツタエって古事記・日本書紀、その他諸々の日本の伝承を網羅して独自の宗教団体を設立しようとする考えが見えてしまう。

何たってホツマツタエは面白いです。東北人の私としては「仙台が高天原」とする説は興味をそそられます。でも、この位は私でもでっち上げる事が出来る。

「エホバの証人」の聖典も旧約聖書と新約聖書をごっちゃにしてストーリーを都合よくでっち上げた感じがしますが、その類ではないかと思えてしまいます。

仏教でも数多くの宗派がある。神道でも宗派を創って権力を握りたい。疑り深い私はどうしてもその意思が感じられてしまいます。

ホツマツタエには記紀には登場しない瀬織津姫が多く書かれています。それも大祓祝詞から瀬織津姫を知りストーリーを考えた節がある。

そして「あわうた」の独自の文字。スピリチュアル好きにはたまらないと思いますが、私が教祖でも疑いの追及や自分の目論見を暈す為にこの位の芸当は考えます。

実際に瀬織津姫を語る現代の多くのヒーラーは、ホツマツタエを題材にして神を語っているケースが多々見られます。ホツマツタエは信者を煙に巻きやすい。ヒーラーに都合が良い部分が多分にある。

しかし茨城県の水戸市や青森県に高天原、高曲原の地名がある。そして富士山のコノハナサクヤ姫に対して筑波山では天照大神が祀られている。高天原は筑波山から東。若しくは北関東から東北にかけてが高天原だった可能性がある。ホツマツタエの辻褄は多少なりとも合っている。

でも、だからと言って核心にはならない。

日本人は自分たちの住んでいる土地を特別視して売り込もう、世に広めて自慢するのが好きな人種です。

イエス・キリストの墓や失われた古代イスラエル10民族が来日したとする伝説なんかも、村興しみたいな感じで考えられた。私程度の男でもその位の事はでっち上げる。偽書であると証明された東日流外三郡誌みたいに。

ホツマツタエを見てその様な地名にした可能性も残念ながら否定できない。この点が本当に難しい。

ホツマツタエは1779年に木版活版で印刷されていますが、その写本も江戸時代中期までしか遡れない。

瀬織津姫が語られているのであれば、1000年位遡ってホツマツタエの原本が出て来てしかるべきですが、それが何故か見つからない。やはり偽書の可能性は限りなく高いと思います。

そんなホツマツタエに恵比寿様と鯛の関りが書いてありました。

どうなのでしょ。もしかしたらホツマツタエから鯛を抱えた恵比寿様が創造されたのか。

もう、ここまで来ると私もシドロモドロになってしまいます。その点を踏まえて解釈する必要があると思います。


続く。

コメント (4)
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