諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

素戔嗚尊(スサノオノコト)を受代苦で考えてみた。その2

2019年07月25日 10時16分41秒 | 神道
やっぱり素戔嗚尊は難しいやと思いながら続きます。

八岐大蛇、手名稚命・足名稚命ファミリー、そして素戔嗚尊の関係。これってもしや全員同神ではないのか。

何故、その様に想うかと言いますと、多分、福島県の民俗の本に書かれていたと思いますが、素戔嗚尊は道祖神や田の神として祀られたりもしているからです。

草人形と言うのですが、青草を束ねて作った人形を田の水路や村境に立てる風習がある。この草人形なのですが、竹の釘とかで木材に突き刺して立てている。その姿は十字架に磔にされたイエス・キリストそのものです。これは何を意味しているのか。

天照大神は素戔嗚尊に対し「汝は是れ悪神なり」と言ってます。天照大神が悪神と言うのなら悪神なのだろと思っちゃいますが、これを受代苦で考えると神道で一番、人の悪を引き受ける有難い神となります。

先の草人形ですが、実は素戔嗚尊です。素戔嗚尊を磔にして人々の罪を背負わせている。その点から考えると素戔嗚尊は神道で一番有難い神だと言えます。

私の友人の神社では夏越の禊で茅の輪くぐりをします。神職が常駐する大抵の神社ではしている筈です。

この夏越しの禊は素戔嗚尊による禊とされている。禊と言えば素戔嗚尊なのです。

夏越の禊に付いてはまたの機会にお話しします。長くなりますので。

素戔嗚尊は疱瘡神でもあります。蘇民将来から笠神ともされます。

農業は天津罪です。農民は自然を破壊して米を作る。これは自然の恵みの神であるオオゲツ姫を殺した素戔嗚尊と同じ行為。農民は素戔嗚尊と同じ罪を犯している事になります。

その罪を払う為に農民は何をするのか。まっー今の農家はやっていないと思いますが、昔は農民達が笠蓑を着て一か所に集まり、皆でシンミリしていたそうです。

何故、そんな事をしているかと言うと、自分たちが素戔嗚尊を演じるからです。

素戔嗚尊は天津罪を犯した。斑馬を殺し、高天原の田圃を破壊した。その罪で髭を抜かれ、爪を剥がされ高天原を追放された。そして最後は黄泉の国に落ちた。

笠蓑の農民達はこれから黄泉の国に落ちる素戔嗚尊気分になっている。農業で米を得ると言う自然破壊の罪を素戔嗚尊に背負わせる為に。

この様な民俗がある訳ですから、素戔嗚尊は稲荷神でもあると言えます。

そして八岐大蛇を退治した素戔嗚尊は須賀の地に宮殿を建てた。足名稚命を稲田宮主須賀之八耳神の名を与えている。足名稚命らの娘の櫛稲田姫と結婚した。

足名稚命も稲田、櫛稲田姫も稲田の名が付く。田の神と言える。

そこから考えても山である八岐大蛇を殺し、稲田の造ったスサノオノミコトも田の神の性格が感じられます。それなら農民が素戔嗚尊を信仰するのも分かります。


続く。
















コメント (3)
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