諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

天知迦流美豆姫を祀る大鏑神社を考察する。その7

2023年08月15日 18時37分03秒 | 神道
長くなっています。続きます。

うーん、大鏑神社だけでは情報量が足りません。他にも大鏑神社はあるのではないか。

ありました。大鏑神社と言う神社名ではありませんが、大鏑矢神社存在していました。福島県の田村市に。

大鏑矢神社の祭神は高皇産霊神、大鏑矢神、坂上田村麻呂。

伝承によれば、坂上田村麻呂が801年に戦勝を祈願したと伝えられています。

っと言う事は1200年以上前に建立された事となります。そうなると蝦夷が建立したのか。

塩竃市の志波彦神社もモレの一族とされる蝦夷が建立されたと伝わっています。その可能性は高いと思います。

でも、坂上田村麻呂は蝦夷と戦っていた。それなのに蝦夷が建立した神社に祈願するものなのか。

私が田村麻呂ならします。蝦夷討伐は蝦夷の領地と金を奪うのが目的。罪悪感がある。蝦夷が信仰する神に詫びたい。祟りを受けたくない。

蝦夷の首領・大獄丸の妾・立烏帽子が坂上田村麻呂を好きになり、大獄丸を裏切って大獄丸を殺したと言う物語があります。

この立烏帽子、瀬織津姫がモデルだと考えられてます。つまり蝦夷の神を田村麻呂は味方に付けた。

そう考えると大鏑矢神社も蝦夷が建立した神社の可能性は有り得る。それを分かっていて田村麻呂は戦勝祈願したと思います。

大鏑矢神社に祀られている三柱で注目されるのは大鏑矢神でしょう。

高皇産霊神は最高神と言えますが、主祭神は大鏑矢神である筈です。神社名が大鏑矢神社なのですから。

矢と言うと下鴨神社の玉依姫の伝承が思い浮かびます。

川遊びをしていた玉依姫。上流から奇麗な丹塗の矢が流れてくる。それを玉依姫は家に持ち帰ったところ、矢は火雷神となり玉依姫は妊娠。賀茂別雷命を産んだ。

更には大物主が丹塗矢に変身。厠で用を足している勢夜陀多良姫の女性器に突き刺さったとあります。

この玉依姫、勢夜陀多良姫は三島溝咋姫の別名があります。恵比須様の妻神です。

そして火雷神は大山咋主とされている。っと言う事は大物主と大山咋主は同神なのか。

比叡山の日吉大社では大物主を大比叡、大山咋主を小比叡と呼んで祀っています。

元々は大山咋主を祀っていたが、後に大物主も勧請された。

この二柱は同神なのかは分かりませんが、同じ系統の神であるのは間違いないと思われます。

少なくとも矢に変身する神は男神なのは間違いないでしょう。


続く。








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