諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

天知迦流美豆姫を祀る大鏑神社を考察する。その15

2023年08月30日 17時31分55秒 | 神道
終わらせたいです。続きます。

饒速日尊と瀬織津姫が夫婦と言う考えは成立する部分はあります。記紀で考えるなら猿田彦尊とアメノウズメ命となるのでしょうか。

私のPCでは漢字表記が出来ないのですが、アメノウズメ尊を訳すと「天津神のカンザシを刺した女神」と訳せます。

そしてアメノウズメは五十鈴が付いている槍を持っている。天孫降臨で猿田彦尊が現れた時。「お前はか弱き女の身でありながら、どんな神であっても対抗出来る神」と称されている。だから猿田彦尊と対峙した。つまりアメノウズメ命は武神です。

元々、七福神のメンバーの女神は弁才天ではなくアメノウズメ命だった。江戸時江戸時代初期に弁才天に変えられています。

理由は弁才天の方が人気があるからとの話ですが、弁才天とアメノウズメ命は同神の可能性もあると思います。弁才天を祀る仏閣も五十鈴を財宝として所有していますし。

アメノウスメ命は弁が立つ。弁才天は芸能の神として伝えられているが、天岩戸で天照大神を出す為に披露したアメノウズメ命の裸踊りは芸能であると言える。共通点が多いのです。

ただ、天照大神の従者の神として描かれていますが、私は違うと思っています。

通常の天津神と国津神との婚姻は、男神が天津神で女神が国津神のケースが大半ですが、猿田彦尊とアメノウズメとの婚姻は逆です。アメノウズメ命は天津神となっている。

アメノウズメ命は踊りで女性器を露わにした。猿田彦尊の長い鼻は男性器を想わしている。つまり性器信仰、幸神信仰が伺われる。

考えてみれば天岩戸も境界線なのです。

天岩戸開きはアメノウズメ命と天手力男命の二柱で行われた。猿田彦尊の「猿」が猿であるなら、手の力は人間を遥かに上回る。そうなると天手力男命は猿田彦尊と重なる。

アメノウズメ命と猿田彦尊は婚姻しているのです。

天岩戸前でアメノウズメは裸踊りをした。その騒ぎを知った天照大神は自分よりも優れた大神が登場したと聞いて天岩戸から覗いた。その隙を逃さず天手力男命が天岩戸を開らき、天照大神を引き出した。

この天岩戸開きには猿田彦尊はいない。それは国津神の風神、つまり太陽神である猿田彦尊に信仰を集めたくないと朝廷側は考えた。。だから猿田彦尊は天手力男命に変えられたのだと思われます。


続く。


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