諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

鬼渡神を大まかに説明すると。その2

2016年07月06日 15時27分01秒 | 神道

続きです。

さて、ちょっと面倒ですけど鬼渡神連想ゲームを始めましょうかね。

先ず「二渡」。「二人の神が渡る」事を意味しているのではないでしょうか。「天之水分神・国之水分神」、そして「阿須波神・波比岐神」、「イザナギ命・イザナミ命」が二神づつ祀られているケースが多いのですが、それ故「二渡、仁渡」なのではないでしょうか。

その二渡に丁寧に「お」をつけた「鬼渡」。そのまま「鬼」で意味通すと、「鬼が渡ったような様」と取れます。つまり「滅茶苦茶ななっている状態」。これは「台風や暴風雨、津浪、地震、地滑り、雪崩」等の自然災害が考えられます。私は妖怪・手長足長をイメージしています。

お次は「三渡」。「二度ある事は三度ある」。だから「三渡」なのか。三人の神々が渡っている様から三渡」なのか。これは何とも言えませんわね。

「三渡」は「サント」と読める。そし会津は隠れキリシタンの隠れたスポットらくし、隠れキリシタンの隠れ信仰として「聖(サント)」と「三渡」としたと語る人がいます。うーん、会津は徳一大師信仰の地。仏教の中の仏教の地です。そこにキリスト教が入れるのか。

仏教の影にはキリスト教も見え隠れする。しかも会津の人は敗者に優しい。キリスト教徒を匿った可能性は十分にある。可能性はゼロではないです。

でも私はチョット違うかなと感じます。私の説は二つ。一つは「三渡」は「サント」では無く「ミト」と呼ぶ。つまり水戸神・速秋津姫の意味合いが考えられる。

そしてもう一つは「三渡」は「見渡」から来ている。鬼渡系の神社は福島県の田村郡に多いのですが、「見渡」は坂上田村麻呂の鬼退治。つまり蝦夷を平定し、辺りを見渡せる場所に建立されたから「見渡神社」となったからではないかとの説があります。

以前「坂上田村麻呂の夢枕に立った鬼渡神」として記事を書きましたが、田村麻呂は岩手県で二渡権現を建立していますし、旧鬼渡神社である永井神社も田村麻呂が建立しています。永井神社は確かに辺りを見渡せる場所に位置してます。田村麻呂が鬼渡神を信仰していたのは間違いない。故に「三渡=見渡」なのではないかと思います。

次に「根渡」です。福島県いわき市の「根渡神社」には瀬織津姫が祀られています。瀬織津姫は現世と根の国との境界線に座する女神です。つまり「根の国に渡る」意味合いから「根渡」なのではないでしょうか。

そして「根の国」とは「水平線の向こう側にある国」とも考えられる。永井神社に「綿津見神、住吉三神」が祀られているが、水平線と言う事は海。故に海神が祀られているとも考えられると思います。

えー、心細い思案が続いています。次は「荷渡」です。鬼渡神は「山でも川でも海でも直ちに渡り行く故、鬼渡神と申す」と田村麻呂に夢枕で自己紹介しています。つまり山神でも川神でも海神でもある。

荷渡神社は海沿いに鎮座していますが、渡海の安全を願って建立された。船での積荷を安全に運べる様にとの信仰から「荷渡」となったのではないでしょうか。多分ですけど。苦しいですけど。

 

つづく。

 

 


 

 

 

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