続きです。
彼は瀬織津姫に関する本を出版していました。
私は瀬織津姫の研究本だと思い購入したのですが、何の事はない瀬織津姫を祀る神社の参拝記でした。本のタイトルも内容とは全然合わない。
「誰々に会って飯食った。旨かった。楽しかった」的な内容でした。ガッカリしました。
彼は瀬織津姫に関して知識があった訳ではない。故・菊池展明氏の著書に書かれている瀬織津姫が祀られている神社を参拝しているだけだった。
神道に興味があるとは思えない。瀬織津姫に興味があるのならもっと知識があってしかるべきだ。彼は何が目的なのだろう。
彼はCDも出していた。そのCDを持って全国の有線放送行脚もしていたみたいだ。余り知名度は無いが。
そして若い頃はグループサウンズ??もしていたとか。アイドルも目指していたみたいだ。
そこから考えると瀬織津姫を切欠として有名になりたい。音楽で生計を得たい。そんな意志が見えた。
こんな事件もありました。震災から1年後の3月、仙台で彼のセミナーがあったのです。ピアノの演奏付きです。ピアノ完備のレストランで開催されました。
彼は曲の練習をしていました。主催者は開演時間前にレストランへ観客を入れた。
そりゃそうです。3月の仙台は寒い。あの日の寒さは私も覚えています。常識があれば観客の事を考えて店内に入れるべきです。私が主催者であっても入れます。
そして会が始まり、主催者の女性が開催のスピーチをしたのですが、涙目になっていました。
何と彼は主催者が観客を時間前に招き入れたせいで、音合わせや練習が出来なかったと激怒したみたいです。
それで主催者の女性は半泣きになってスピーチしていたみたいです。会場のレストランには彼女の夫がいるのにです。
私は呆れました。彼はピアニストとは言えない。大学のピアノ科も出ていない。正直、彼の実力は趣味レベルだと感じました。音程も所々外していました。
それなのに一流のピアニストぶって怒っている。主催者の女性が気の毒です。当然の事をしたまでなのです。常識があれば激怒するのはおかしい。主催者の判断の方が正しいです。
このセミナー兼ピアノ演奏会は3度開催される予定でした。
最初のセミナーの時、観客はスピリチュアルヒーラーと主催者の関係者が殆どです。スピリチュアルヒーラーは顧客獲得のチャンスと見たようです。
彼は瀬織津姫の本を出している。瀬織津姫はスピリチュアル分野で人気が絶大です。スピリチュアルヒーラーにとって営業チャンスだと考えたのでしょう。それで集まって来たみたいです。
ヒーラー達は「私はヒーラーだから、ヒーラーだから」と顧客に話しかけてばかりいました。
私は話しかけられてはならじと本を読んでやり過ごしていました。私ならヒーラーの矛盾を幾らでも付けます。喧嘩になるのも面倒でしたので。
さて、最初はピアノの演奏です。
途中、地震が発生しました。震度は2前後。私は重度の地震恐怖症になっていたので、直ぐに気が付きました。
彼は演奏が終わり観客に聞きました。「今、地震がありましたよね」と。
私は「ありましたよ」と答えたのですが、彼はその時の話を自分の著書に書いています。
何を言っているのか分かりませんでしたが、「一人地震が人に移った」と書いていました。
一人地震って何なのか良く分かりませんが、どうも地震を起こしたのはピアノを演奏している自分で、それが私に移ったと言いたかったみたいです。何のこっちゃです。
私、断言しますが、あれは間違いなく普通に地震です。震災から1年経っていましたが、当時は毎日の様に余震が続いていました。あれは地震以外の何物でもありません。彼のピアノ演奏が震源ではないです。
更に彼の本での話は続きます。ピアノ演奏で観客が「すすり泣いていた」と著書に書いていたのです。
嘘です。誰も泣いてはいません。私も音程を外してばかりなのでハラハラして聞いていました。周りを見渡しましたが、彼のピアノを聞いて泣いている人なんて一人もいません。
顧客はスピリチュアルヒーラーと主催者の関係者だらけ。彼の音楽や話を聞きに来た訳ではない。
主催者との付き合いと顧客獲得を目論むヒーラーが大半なのです。泣く者なんて居ません。
私もハラハラしながら聞いていて、無事に曲を何とか終えてほっとしただけです。彼の演奏で感動した人もいないと思います。彼のピアノはそんなレベルではありません。
何でそんな直ぐに分かる嘘を付くのか。多分、自分のピアノ演奏を神格化したいとの考えが有ったように思えます。
それが教祖の資質と言えばそれまでですが、その場にいた者は本に書かれいてる内容は嘘だと直ぐに分かる筈です。「よくやるよ」としか言えません。
現に感動して泣いていたら、2回目のセミナーにも顧客は来る筈ですが、顧客獲得出来なかったみたいで、スピリチュアルヒーラーの大半は来なかったです。
それでか3回目のセミナーは中止となっています。
彼の嘘には私、恥ずかしさも覚えました。私も彼の信者だと勘違いされる可能性を考えて。
続く。
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