平成28年5月15日 13:30~
日名川茂美さんによる「ふるさとの心を織り込む作州絣」の講演を聴講しました。
作州絣との出会い、技術習得、技術の伝承についてお話を聞かせていただきました。
演題がこれまでの活動の背景を物語っています。
講演の後半では、聴講者が実際に体験されました。
作州絣の絵柄がどうしてできるのか?関心を持たれていました。
作州絣の発展を心から願っています。
今年は、綿花を育ててみようと、種まきを終えたところです。
山陽新聞記事(さんデジ)
作州絣保存会が商品の販売開始 復興へ第一歩 養成講座で技術向上
かつて美作地域の庶民に愛用された作州絣(かすり)(岡山県郷土伝統的工芸品)の復興に取り組む作州絣保存会(日名川茂美会長)は、自らの手で織り上げた反物を使った商品の販売を始めた。4年前から技術の習得に励んできた会員たちが「絣を産業として地域に残していく」との思いで“第一歩”を踏み出した。
作州絣は紺と白を基調とした素朴な木綿織物。昭和30年代に十数軒あった織元は、洋服の普及に伴い着物地として使われなくなったため衰退し、最後の織元・杉原博さん(津山市文化功労者)が1997年に亡くなったことで、技術は途絶えた。
杉原さんの反物の多くを扱っていた和服修復専門店「ひな屋」(岡山県美咲町打穴中)の日名川さんが何とか復興させたいと、2007年から鳥取短期大絣研究室で絣を織る技術、県に残っていた作州絣の資料から特徴や手順などを学び、昔ながらの手法を会得。12年には県から県郷土伝統的工芸品・作州絣の製造者として認定され、保存会を立ち上げた。
会では、織り人養成講座を主催するほか、地元小中学校で開催する出前授業や、14年にオープンさせた織りの工程を実演する「作州絣工芸館」(津山市西今町)などを通じてPRに努めている。
養成講座は、日名川会長と、会長が鳥取短大で技術を学んだ吉田公之介・同短大絣美術館長が指導。織る前の木綿糸の一部を糸で縛って染めたり、手作業で柄を合わせて模様を織り出したりといった作州絣独自の手法を伝える。12年に14人の講座生(会員)でスタートし、現在は16人。
これまでは杉原さんが残した反物を加工したカードケースやコースターなどを工芸館やイベントで販売し、工芸館の運営費を賄ってきたが、1期生を中心に複雑な模様を織れるようになったため、新商品販売を決めた。
ネクタイや巾着袋、子ども用作務衣(さむえ)などアイテムを増やし、縁起物や幾何学模様が中心だった柄は氷の結晶や花にも挑戦した。保存会が手掛けた印として「作州絣」の文字と巾着袋を添えたグレーのマークを施す。2月に東京都内のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」でお披露目し、工芸館にも順次商品を並べている。
1期生の女性(67)=津山市=は「まだまだ技術は未熟だが、誰かに使ってもらえると思うとやる気が増す」と喜ぶ。日名川会長は「自分たちが織ったと胸を張って言える商品と共に、本当のスタート地点に立てた。より魅力的な商品を作ることで、絣の良さを幅広く広めたい」と話す。
日名川茂美さんによる「ふるさとの心を織り込む作州絣」の講演を聴講しました。
作州絣との出会い、技術習得、技術の伝承についてお話を聞かせていただきました。
演題がこれまでの活動の背景を物語っています。
講演の後半では、聴講者が実際に体験されました。
作州絣の絵柄がどうしてできるのか?関心を持たれていました。
作州絣の発展を心から願っています。
今年は、綿花を育ててみようと、種まきを終えたところです。
山陽新聞記事(さんデジ)
作州絣保存会が商品の販売開始 復興へ第一歩 養成講座で技術向上
かつて美作地域の庶民に愛用された作州絣(かすり)(岡山県郷土伝統的工芸品)の復興に取り組む作州絣保存会(日名川茂美会長)は、自らの手で織り上げた反物を使った商品の販売を始めた。4年前から技術の習得に励んできた会員たちが「絣を産業として地域に残していく」との思いで“第一歩”を踏み出した。
作州絣は紺と白を基調とした素朴な木綿織物。昭和30年代に十数軒あった織元は、洋服の普及に伴い着物地として使われなくなったため衰退し、最後の織元・杉原博さん(津山市文化功労者)が1997年に亡くなったことで、技術は途絶えた。
杉原さんの反物の多くを扱っていた和服修復専門店「ひな屋」(岡山県美咲町打穴中)の日名川さんが何とか復興させたいと、2007年から鳥取短期大絣研究室で絣を織る技術、県に残っていた作州絣の資料から特徴や手順などを学び、昔ながらの手法を会得。12年には県から県郷土伝統的工芸品・作州絣の製造者として認定され、保存会を立ち上げた。
会では、織り人養成講座を主催するほか、地元小中学校で開催する出前授業や、14年にオープンさせた織りの工程を実演する「作州絣工芸館」(津山市西今町)などを通じてPRに努めている。
養成講座は、日名川会長と、会長が鳥取短大で技術を学んだ吉田公之介・同短大絣美術館長が指導。織る前の木綿糸の一部を糸で縛って染めたり、手作業で柄を合わせて模様を織り出したりといった作州絣独自の手法を伝える。12年に14人の講座生(会員)でスタートし、現在は16人。
これまでは杉原さんが残した反物を加工したカードケースやコースターなどを工芸館やイベントで販売し、工芸館の運営費を賄ってきたが、1期生を中心に複雑な模様を織れるようになったため、新商品販売を決めた。
ネクタイや巾着袋、子ども用作務衣(さむえ)などアイテムを増やし、縁起物や幾何学模様が中心だった柄は氷の結晶や花にも挑戦した。保存会が手掛けた印として「作州絣」の文字と巾着袋を添えたグレーのマークを施す。2月に東京都内のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」でお披露目し、工芸館にも順次商品を並べている。
1期生の女性(67)=津山市=は「まだまだ技術は未熟だが、誰かに使ってもらえると思うとやる気が増す」と喜ぶ。日名川会長は「自分たちが織ったと胸を張って言える商品と共に、本当のスタート地点に立てた。より魅力的な商品を作ることで、絣の良さを幅広く広めたい」と話す。