平成29年4月10日
おもちゃ王国 玩具でSTEM教育 小学生向けに模型作り体験催し
STEM教育を活用した知育玩具で遊ぶ子どもたち=3月11日、岡山市
風力発電ができるブロック玩具の風車
津山市内では、アルネ津山3階に設置された、「おやこひろばわくわく」でその一部を体験できます。
4月6日に施設見学をしました。
「おもちゃ王国は、科学技術分野などの能力を伸ばす「STEM(ステム)教育」に役立つ知育玩具の普及に力を入れている。
東京学芸大(東京)と共同で教育プログラムの開発を進め、先月には小学生向けの体験イベントを岡山市内で開いた。
今夏から本格的に展開し、将来はおもちゃ王国のパビリオンとしての導入を目指している。
初めてのイベントは「STEMQUEST(ステムクエスト)スタジアム」と題して、3月11、12日に行った。
小学4~6年生と保護者約170人が参加し、動く模型作りに挑戦。同社の関連会社が取引している台湾メーカーのブロック玩具を使い、電力で走る車や、風力発電で豆電球をともす風車などを作った。
大まかな作製手順を示す指示書はあるが、ブロックの組み合わせは自由。
子どもたちは100種類の部品から選んで、好きな形に組み立てた。
「完成形を示していないので、子どもたちの創造力や表現力を引き出せる。
親子でアイデアを出し合う姿も見られ、盛り上がった」(同社)という。
今夏以降は岡山県内外で定期的にイベントを開き、プログラムを充実させていく。
将来は、おもちゃ王国のパビリオンとして常設化するほか、一般向けに知育玩具を売り出すことも検討する。
少子高齢化を見据え、おもちゃ王国の来園者層や玩具の対象年齢を広げたい考え。
同社は「これまで蓄積した『遊び』のノウハウを基に、子どもたちの『学び』につながるパビリオンや商品を作りたい」としている。
STEM教育
Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)を重視した教育。
理数系分野の学習を土台に、エンジニアなど科学技術系の人材育成を目指す。欧米ではSTEM分野の教員養成に力を入れるなど、国家戦略の一つに位置付けられている。