令和4年3月28日
全国学力テスト・文科省
算数・数学のスコア上昇-小6と中3、国語は変わらず―
文部科学省は28日、学力の経年変化を分析するため、小中学校の一部を対象に昨年実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。
5年前の前回調査と比べ、算数・数学の平均スコアが上昇しており、文科省は「学力が若干向上したとも解釈できるが、今後の結果も併せて分析する」としている。
調査は昨年6月、国公私立の小学校600校、中学校749校を対象に、小6は国語と算数、中3は国語と数学、英語で実施。
毎年全国の小6と中3が受ける学力テストとは別に問題を用意した。
文科省によると、学力スコアの分布状況を2016年の結果と比べると、国語はほとんど変化がなかったが、
算数と数学は全体的にアップ。平均値は、小6の算数は5ポイント、中3の数学も9ポイント上昇した。
児童生徒の保護者に対するアンケート結果も公表。
新型コロナウイルス感染症による一斉休校以降、小6の7.6%、中3の14.1%の保護者が新たに学習塾に通わせたと回答し、
約7~8割が学校の教育環境への関心が高まったとした。
英語は昨年が初の調査だった。
文科省は今後、3年ごとに同様の調査を行うという。