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「端末」依存歯止めなし・・・IT社会と人間

2013-03-23 | 日々のパソコン
時代の流れに遅れまいと、パソコンに取り組み・・・

考えられる範囲で、仕事にも応用してきたつもりでしたが、

今朝の新聞記事を読んでいて、私のやってきたことはどうなんだという疑問が沸き起こりました・・・

やはり今の世の中、何か違う方向へ向かっているのかもしれません。


~以下、3月23日読売新聞朝刊より抜粋~

IT社会と人間 西垣通氏
 高度情報社会という「未来」はすでに到来した。インターネットから家電まで、コンピューターが何でも簡単にこなす現代社会。だが、サイバー攻撃や無責任な情報も生活を脅かす。これが人間の望んだ未来だろうか。情報学の第一人者、西垣通氏に尋ねた。
(聞き手 尾崎真理子)



東大大学院情報学環教授。
工学博士。1948年、東京生まれ。著書に「IT革命」「ウェブ社会をどう生きるか」「基礎情報学」ほか多数。4月から東京経済大教授。







 






  ~前略~

 ――2000年代初頭の急速なインターネットの普及を経て、情報化は現在、どこまで進んでいるのか。

 「ポイントは、1990年代初頭にマルチメディア化――統一的なデジタル技術によって、あらゆるデータが数値化されてコンピューターに取り込まれ、編集可能になったこと。映像や音響もデジタル処理され、バーチャル・リアリティー技術の応用も始まった。そして現在、コンピューターと人間の身体を直結し、例えば脳波だけで機械を操作出来るBMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)実用化の試みもある」

 「技術の進歩は止まらない。人間の分身として生活を補佐するヒューマノイド(人型ロボット)もあと10~20年すれば身近になるだろう。人間とITをどう調和させ、豊かで安全な情報文明を目指せばいいのか。真剣に討議すべき時期だが、方向性に関する議論もガイドライン作りも、日本では手つかずのままだ」

 ――目下の懸念は何か。

 「大きな問題の一つは、システムエンジニアをはじめとするIT技術者らに増える、うつ病などの精神疾患の問題が見過ごされていることだコンピューターのシステムを設計するという激務と重責を担う彼らの多くが、組織での対人関係などとは別の、新たな抑圧に苦しんでいる。サイバー事故や犯罪の発生が誘発されないかと恐れている」

 ――西垣教授は自身で小説を捜索し、人間と機械の関係を考察してきた。中でも2008年の著作「サイバーペット/ウェブ生命情報論」は、先日起こった遠隔操作ウイルスによる、誤認逮捕事件を連想させる。

 「あれはSFではなく、明日起きるかもしれないと予感して書いたフィクション。この時代を生きる人間の深層で何が起きているか、伝えたかった。ネットの世界に浸りきり、虚実の見境がつかなくなる人は実際に現れている。09年に発表した『コズミック・マインド』は、銀行の巨大システムが破たんする事故をシミュレートした小説だったが、同様の事故が現実となった。他人になりすまして誹謗中傷を行うネット犯罪も急増する。官民と専門家が協力し、防止策を強化すべきだ」

「端末」依存 歯止めなし

 ――ツイッター、ゲーム、検索。携帯端末に依存気味の人も増えている。

 「依存に歯止めをかける手段はない。高度成長期を知るアナログ世代は進歩史観に支えられ、IT機器を使いこなそうと必死になる。違和感を口にするのはむしろ1990年代生まれの若者のほう。それは健全な反応でもある。コンピューターの処理内容自体は、過去のデータとプログラムに基づく完成品。一瞬先の予測がつかない現実世界とは全く異なる、出口のふさがれた世界なのだから」

 ――人間の自由も、コンピューターによって限定され始めているのだろうか。

 「そうも言える、例えばオンラインショッピング。画面から自由に商品を選ぶのは便利だが、お仕着せのカタログで満足する消費ロボットに近づいた面もある。大半の買い物をネットで行うようになれば、デパートや小売店は激減して現実の街並みは空洞化し、出会いや感動の場を失う。これもSFの話ではない」

 ――望ましいIT開発の方向をどう考えるか。

 「歴史的にはまず、高速計算を行う巨大なマザーコンピューターが開発され、次いで個人が使う簡便なパソコンに進化し、現在ではスマートフォンなど携帯電話にまで組み込まれた。今後は身体の微妙な変化を察知して人間の感情や無意識をすくい取り、個人や組織の活性化に力を発揮する――そんな第三のタイプのコンピューターが実現できればと願っている」

 ――印刷技術から近代が始まった。旧メディアと呼ばれるマスメディアはネットに覆われたポスト近代において、どんな存在になるだろうか。

 「ネット上に良質な集合知や専門知も登場しているのは事実。一方で驚異的なアクセス数のツィッターや人気サイトも、わずかな状況の変化で簡単に消滅してしまう。結局、多くのユーザ-は安定したプラットホームとして、既存のマスメデイアが運営するサイトを信頼するのではないか。細分化し続ける専門知を統合し、解りやすく正確に解釈、伝達する装置として、マスメディアは社会に不可欠であり続けるはずだ」
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