日々のパソコン案内板
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我が家のナナ様は、衰えが日に日に増してきています・・・
足は踏ん張れなくなり、歩くのも横歩きに歩いていますが、
一度こけると、立ちあがることすら出来にくくなってきました・・・
食欲も、若い時はこれでもかというくらい欲しがっていたのに、食べようとしない日もあります。
でも、食べなければ、死を待つのみですから、
食欲を誘うため、リンゴや梨を買うて来て少しだけやってみます・・・
それで、食べてくれたら缶詰めの餌を食器に入れ、
それにプレーンヨーグルトを混ぜ込んで
手で口元まで持って行ってやると少しでも食べてくれるんです。
ただ、困るのは夜中なんですが・・・徘徊したがるのです
今朝がたも、「ガタン」と音がしたので目が覚め階下へ降りて行こうとしたところ
「ワォーン」と短く助けを呼ぶ鳴き声が・・・!!
てき面、カウンターテーブルと椅子の間を通ろうとして、倒れ込んで動けない状態やったんですね。
しばらく、もがいていたようで、周りは唾液だらけ・・・
抱き上げて、寝床へ寝かせつけたら、安心したように目をつぶり眠りに落ちました。
毎日がこれの繰り返しとなっています・・・
今朝は、同じように老犬の介護をされてる翻訳家のコラムを紹介してみようと思います。
~以下、11月8日読売新聞朝刊より抜粋~
東京都内の自宅で (宮坂永史撮影)夕餉 の支度をするのも、嫁の仕事だ。
一人の嫁が、その歩も急いでかまどに焚 きつけを突っ込み、火を付けた。ところが、かまどの奥にはその家の猫が寝ていた。猫は飛び出したものの、大やけどを負い、ほどなく死んだ。嫁は「むごいことしたよう」と、嘆き暮らしていたが、そのうち猫の霊が取り憑 いた。猫のように鳴き、猫のようなしぐさを繰り返す。拝み屋と呼ばれる霊能者に祈祷 してもらい、ようやく猫の霊は離れた。
祖母は、そんな事実とも虚構ともつかない昔語りをした後、「そやからな」と続けた。「動物にあんまり思い入れしたらあかんのや」と。
かつての農村の暮らしは、犬を番犬や猟犬として使い、猫にねずみを捕らせ、牛馬に力仕事をさせて成り立っていた。苦労を共にする家畜には情が移る。けれど、役に立たなくなった動物に情けをかけては生活が立ち行かない、非常な一面もまたあった。それを受け入れる心構えを、祖母の昔語りは教えていた。
自分で食べられないメリーの口に、食事を運ぶ度に思う。野生の動物の死は、飢えとともにやってくるのだ、と。けがにせよ病気にせよ、あるいは老衰にせよ、直接の死因は餌をとれなくなった末の餓死だ。昨今の犬猫はがんになるという。餓死という野生の死が訪れない長寿の、それは一つの帰結だろう。
メリーはよく食べる。そしていい便をする。心臓さえ持てば、もうしばらくは私のそばにいてくれるだろう。けれど、ずいぶんと肉がそげ落ちた。シェットランドシープドッグの血を引く長い毛並みに隠れているが、体じゅう、骨がごつごつと突出している。
メリーは、しょっちゅう体を弓なりに反らせてこわばらせ、鼻声で長鳴きをする。白濁した目を見開き、四肢で空を掻 くので、なでたり、とんとんとたたいてやったりする。抱いたまま、朝を迎える夜もある。
医師は、いよいよ大変になったら、睡眠薬を与えることも考えてはどうか、と助言してくれた。「人間の生活が狂ってしまうのは、考えものですからね」
祖母の昔語りが不意によみがえった瞬間だ。今のところ、睡眠薬のお世話には成らずに済んでいる。良く寝てくれる夜もあるからだ。
それにしても、メリーは何が悲しくてあんなに鳴き声を長く引くのだろう。今はもう、足も踏ん張れない己の衰えを嘆くのか。犬には、時間の概念が薄いという。ならばm近い未来に待ち構える死におびえているのではないはずで、それがせめてもの慰めだ。
夕焼けをながめる私の隣に、形よく座って夕風に鼻をふんふんさせていたあの穏やかな日々を夢になぞって、メリー、今夜はおとなしく眠ってね。
足は踏ん張れなくなり、歩くのも横歩きに歩いていますが、
一度こけると、立ちあがることすら出来にくくなってきました・・・
食欲も、若い時はこれでもかというくらい欲しがっていたのに、食べようとしない日もあります。
でも、食べなければ、死を待つのみですから、
食欲を誘うため、リンゴや梨を買うて来て少しだけやってみます・・・
それで、食べてくれたら缶詰めの餌を食器に入れ、
それにプレーンヨーグルトを混ぜ込んで
手で口元まで持って行ってやると少しでも食べてくれるんです。
ただ、困るのは夜中なんですが・・・徘徊したがるのです
今朝がたも、「ガタン」と音がしたので目が覚め階下へ降りて行こうとしたところ
「ワォーン」と短く助けを呼ぶ鳴き声が・・・!!
てき面、カウンターテーブルと椅子の間を通ろうとして、倒れ込んで動けない状態やったんですね。
しばらく、もがいていたようで、周りは唾液だらけ・・・
抱き上げて、寝床へ寝かせつけたら、安心したように目をつぶり眠りに落ちました。
毎日がこれの繰り返しとなっています・・・
今朝は、同じように老犬の介護をされてる翻訳家のコラムを紹介してみようと思います。
~以下、11月8日読売新聞朝刊より抜粋~
東京都内の自宅で (宮坂永史撮影)
祖母の昔語り しのぶ
昔、農家の嫁は忙しかった。夕方、田んぼから一足早く家に戻って一人の嫁が、その歩も急いでかまどに
祖母は、そんな事実とも虚構ともつかない昔語りをした後、「そやからな」と続けた。「動物にあんまり思い入れしたらあかんのや」と。
かつての農村の暮らしは、犬を番犬や猟犬として使い、猫にねずみを捕らせ、牛馬に力仕事をさせて成り立っていた。苦労を共にする家畜には情が移る。けれど、役に立たなくなった動物に情けをかけては生活が立ち行かない、非常な一面もまたあった。それを受け入れる心構えを、祖母の昔語りは教えていた。
自分で食べられないメリーの口に、食事を運ぶ度に思う。野生の動物の死は、飢えとともにやってくるのだ、と。けがにせよ病気にせよ、あるいは老衰にせよ、直接の死因は餌をとれなくなった末の餓死だ。昨今の犬猫はがんになるという。餓死という野生の死が訪れない長寿の、それは一つの帰結だろう。
メリーはよく食べる。そしていい便をする。心臓さえ持てば、もうしばらくは私のそばにいてくれるだろう。けれど、ずいぶんと肉がそげ落ちた。シェットランドシープドッグの血を引く長い毛並みに隠れているが、体じゅう、骨がごつごつと突出している。
メリーは、しょっちゅう体を弓なりに反らせてこわばらせ、鼻声で長鳴きをする。白濁した目を見開き、四肢で空を
医師は、いよいよ大変になったら、睡眠薬を与えることも考えてはどうか、と助言してくれた。「人間の生活が狂ってしまうのは、考えものですからね」
祖母の昔語りが不意によみがえった瞬間だ。今のところ、睡眠薬のお世話には成らずに済んでいる。良く寝てくれる夜もあるからだ。
それにしても、メリーは何が悲しくてあんなに鳴き声を長く引くのだろう。今はもう、足も踏ん張れない己の衰えを嘆くのか。犬には、時間の概念が薄いという。ならばm近い未来に待ち構える死におびえているのではないはずで、それがせめてもの慰めだ。
夕焼けをながめる私の隣に、形よく座って夕風に鼻をふんふんさせていたあの穏やかな日々を夢になぞって、メリー、今夜はおとなしく眠ってね。
(翻訳家)