ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

口先平和主義

2009-05-26 12:21:00 | 社会・政治・一般
背に腹は変えられないのか。

ソマリアの海賊対策のため、自衛隊の艦船が派遣された時、海上保安庁の船で十分だと執拗に反対したのが社民党の面々だ。疑惑の個人商店こと辻本清美もその一人である。

その辻本らが設立に深く関与したことで知られるNPO、ピースボートの主催する世界旅行の客船がソマリア沖を航行した時、護衛についた軍艦のなかに自衛隊が含まれていた。

ピースボートの広報担当者は「海上保安庁の船でないのが残念だが、参加者の生命を考えるとやむを得ないことだった」とコメントしていたのが滑稽でならない。

旅行を企画した主催者としては当然の判断だと思う。何しろこの世界旅行は、ピースボートの大事な資金源ですから。でも、盛んに自衛隊の艦船派遣に反対していたNPOであることを考えると、その言行不一致は失笑というより侮蔑を禁じえない。

あれだけ騒いでいたのだから、軍艦の護衛なんて不要だとつっぱねたのなら、相応に敬意を払ってやってもいい。ただし、海賊に捕まって身代金やらなんやらで、迷惑をかける羽目になった場合の責任は生じるとも思う。多分、そのほうがよっぽど迷惑だし、今回は大人の判断をしたのだろう。

だったら、今後は自衛隊の派遣に反対するなよと言いたくなる。いや、彼らが今後も反対することは分っている。彼らは元々責任ある言動をする人たちではない。ただ、その場かぎりの善人を気取っているだけだ。口先だけで平和を唱えていれば、それで自らを「イイ人」だと納得できる思慮なき愚者なだけだ。

先月も書きましたが、近代兵器で武装したソマリアの海賊に対峙するに、軽武装の警察では無理なのです。海賊業で生活するソマリアの民には、外国の警察に膝を屈する理由がありません。力づくで自らの生計をたてんと志す相手から身を守るには、やはり軍隊でないと無理なのです。

その軍隊に反対し、その軍隊に守ってもらっているピースボート。恥を知れといいたい。それともう一点。この茶番劇を報じていたの、もしかして産経新聞だけか?最近忙しいので、他のメディアにすべて目を通しているわけでもないので、確信はないけど、他では目にしてないぞ。どういうこったい!
コメント (19)
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