ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

星守る犬 村上たかし

2009-10-27 12:13:00 | 
泣いてたまるか

私はひねくれている。つくづく、ひねくれている。素直になることが苦手だ。だからこそ素直な瞳に弱い。

弱いと分っているからこそ警戒する。ところが奴らときたら、素直に無邪気に飛び込んでくる。力いっぱい尻尾を振りながら、全力で飛び込んでくる。

おいこら、メガネの上から舐めるんじゃない。曇って見えないじゃないか。こらこら、くすぐったいよ。そんなところの臭いまで嗅ぐんじゃない、恥ずかしいじゃないか。

気がつくと、その毛むくじゃらの身体を抱きしめて、優しく撫でている自分がいる。困ったものだ。

その無邪気なまでの信頼には抵抗できない。そんなに素直に頼られたら、こちらも誠意を持って対応せざるえない。

だからこそ、今は犬を飼うことが出来ない。仕事に追われ、満足に散歩さえ付き合ってやれない今の自分では、犬を飼う資格はないと思う。

でも、いつかは再び犬を飼いたいと願っている。夢をみるのが嫌いな私の、多分唯一自認している夢が犬を飼うことだ。

それゆえに、この漫画には泣けない。泣いちゃイケナイ。泣きたくない。

この漫画を読んで泣くのは構わないのですが、こんな風に犬を哀しませちゃイケマセン。
コメント (10)
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