ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

本能は抑えきれず

2012-11-29 12:13:00 | 社会・政治・一般
馬鹿は頑なに現実を見ない。

沖縄で再び米兵が民間住宅への酔って侵入した事件があったと報じている。既に夜間外出禁止令が出ているにも関わらず、この有様なのだから怒りを通り越して、呆れ果ててしまう。

この報道で、そのような印象を持った方は少なくないと思う。

でも、よ~く考えてみよう。

日本では、飲酒をしての車の運転を禁じている。だが、いくら罰則を厳しくしても飲酒による違反は後を絶たない。それどころか、警察官の飲酒運転さえ珍しくもない。役人のみならず議員さんにも散見する有様だ。

一体全体、どうゆうこった。

分かる人は分かると思うが、無理なんですよ悦楽を求める本能を抑えようとしても。苦しみに耐えられる人はいても、悦楽に耐えられる人はほとんど居ない。せいぜい、控える程度が限界。

とりわけ酒という奴は、脳そのものに影響を与える薬物が含まれていますから、この悦楽から逃れるのは至難の業。困ったことにストレスの多い職場の方ほど、勤務後の解放感から一杯を求める。

だから飲酒による事件には、驚くほど固い仕事の人が多い。飲酒運転の警察官もそうだし、戦場というきわめてストレスの多い場所を職場にする兵隊さんも同じこと。だからこそ、風俗街は必要とされている。

ところが昨今、頭がイイだけの真面目一徹馬鹿が風俗取締りだとか、夜間外出禁止だとか、とにかく禁止すれば問題は解決すると愚かな判断をした。禁止したって、ストレスの多い職場で働く人は、本能的にどこかでストレスを発散しようとする。

プロ相手なら、上手くストレスを発散できたのでしょうが、素人相手ではむしろストレスがたまる一方。だから素人さん相手に無理を強いての事件が続発する。

断言させてもらいますが、夜間外出禁止なんて馬鹿なことをやっていれば、今後もこの手の酔っ払い米兵の事件は続発するでしょう。禁止すればなくなるはずだと考えること自体、人間の本質に対する理解が薄いことの証明みたいなものです。

規律正しく、安全で快適で、効率よく清潔な社会が、どれほどのストレスを与えるか、それがなぜに分からない。人間には誰にだって二面性があるのです。規律がなくて自由奔放で、油断ならなくても楽しくて、無駄だらけでもくつろげる。そんな場所も必要なんです。

だって、それが人間だから。

品行方正で、勉強熱心で真面目なエリートさんたちには、認めがたい人間の本質なのでしょうがね。要するに人間に対する理解が浅い、それに尽きると思います。それに便乗して、被害者意識丸出しで米軍批判を繰り返すマスコミ様も同罪ですけどね。

追記 佐世保基地では、夜間飲酒禁止を打ち出したらしい。どうもアメリカ軍にも禁止すれば問題は解決すると考える、頭のイイお馬鹿がいるようだ。お酒って奴は、おおらかに、楽しく飲めば、そうそう馬鹿はやらないもんだ。禁止するから、余計にストレスため込むのだよ。
コメント (5)
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