ヌマンタの書斎

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ヨルダン戦の敗北

2013-04-02 12:13:00 | スポーツ
気迫負け。

先週行われたワールドカップ・アジア予選の最終B組での日本対ヨルダンは、1―2での敗戦であった。

この試合で勝てば文句なしの出場決定、引き分けでも決定であった。しかもヨルダンはホームでの試合で6―0で圧勝した相手。当然、世界最速での予選突破を期待する人は多かったと思う。

でも、私は危ないと思っていた。現在アジア最終予選のB組は頭二つ飛び抜けた日本が断トツの首位で、後は大混戦なのだ。なにしろ日本と並ぶ強豪であるオーストラリアが、オマーン、シリアと並んでの大混戦なのだ。

この試合の前に行われたオーストラリア(ホーム)対オマーン(アウェイ)の試合は、2―2の引き分け。これでヨルダンは、日本に勝てば一躍2位に躍り出る。まさにどのチームにもワールドカップ出場の可能性が残っているのだ。

初の出場の夢に燃えるヨルダンは、ホームのアブドラ競技場では負け知らずであるだけに、私は引き分ければ上等だと予想していた。結果は最悪の敗戦、それも先制点を取られ、追加点まで奪われる。これはアウェイでやってはいけない試合展開の典型である。

いくら格下相手とはいえ、攻め過ぎである。ヨルダンは常にゴール前に5人以上を残していた。対する日本は、攻撃に人を使い過ぎで、挙句に一対一の競り合いに負けての失点である。アジアをなめ過ぎではないかい。

率直に言って、あの試合でのヨルダンは出来過ぎだった。特にGKが大当たり、あれでは勝つのは難しい。それなのに、無理に攻めすぎて、そこを突かれての失点。しかも、得点機に外し過ぎ。

調子こいて足元ばかりに球を要求する選手も悪い。スペースに走りこんで、得点機を伺うプレーのなんと少なかったことか。後半の香川の得点が、その唯一の成功例であった。あんなピッチ状態の悪いところで、足元のプレーに拘る選手たちの増長が敗戦を招いたと思う。

日本はまだまだホーム&アウェイの試合のやり方が甘い。アウェイでの試合は負けなければ良し。それを知っていながら、ヨルダン相手なら勝てると思いあがったからこその敗戦だ。

サッカーは甘くない。韓国もオーストラリアも、そしてイランも今回の最終予選では大苦戦である。真剣勝負では、一瞬の気の緩みが負けにつながることがよく分かる試合であったと思います。
コメント
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