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ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

橋下従軍慰安婦発言に思うこと

2013-06-12 14:49:00 | 社会・政治・一般
善意の無知は厄介だと思う。

橋下大阪市長の立場を弁えぬ慰安婦発言が随分と物議を醸したのはご承知の通り。私人としての発言ならば、私にも異論はない。ただ公人の立場であのような中途半端な発言は望ましくない。

率直に言って、アホやなと思っていたので無視していたが、反論する側の無知なる善意に不快に思ったので一言。売春業に強制は当たり前。こんな常識もないのだろうか。

身体一つで稼げる売春は儲かる仕事であるが、同時にリスクも高い。多くの場合、密室に男女がこもるわけだから、暴力的な客もいるだろうし、変質的な客だっている。実際、少なからぬ売春婦が身体を傷つけられ、命さえ失ったこともある。

だからこそ、その安全を確保するためにも売春宿は必要となる。自由度の高い路上での売春もあるにはある。でも、これは危険性が高い。だからこそある程度安全を保てる売春宿に必要性が出てくる。

これは売春婦にとっても、また客にとっても安全の確保上重要でさえある。そして売春宿に売られた売春婦に売春が強制されるのは必然だ。いちいち客を断ることなんぞ出来るはずもなく、売春婦は自分の好き嫌いで客を選べるはずもない。

これを強制と言わずして何と呼ぶ。

ただし、売春宿は危ない客は断る。病気もちも断る。完全ではないにせよ、最低限の安全を確保したうえで客を売春婦に斡旋する。だからこそ売春婦は断れない。

もっとも日本を貶めることを目的とする従軍慰安婦論者には、そのようなことは関係なく、ただ日本軍が女性を拉致して性奴隷に貶めたと空論を吐き散らかす。私は売春宿の運営に日本軍が物資の供給などで協力していたと思う。

でも性奴隷なんてありえない。第一、そんな無法なことをしたら占領地の住民が黙っちゃいない。必ずや暴動や叛乱が起こる。第二に日本の軍隊は官僚組織だ。その行動はすべて官僚機構を律する法令に基づく。法令外の行動をさせないことこそが、官僚機構の肝である。

だからこそ役所って奴は融通が効かず、硬直化した行政しか出来ない。それは戦前戦中の日本軍も同じこと。そして日本軍に性奴隷を駆り集め、売春宿を運営するなんてことを認める法令はなかった。

せいぜい、予算のうちから食料等の規制物資を売春宿へ優先的に回す程度の便宜を図るのがせいぜいだろう。

確認するが、行政職にある政治家に発言の完全な自由はない。橋下市長が自らの信念を述べるのでさえ、それは市長という立場を弁えたものでなければならない。その意味で失言であったと思うが、その内容は多くの普通の日本人が思うところと、そう差異はないだろう。

もっともマスコミ様や反日自虐派の皆様方に置かれては、だいぶ認識が異なるようだ。だからこそ大騒ぎしたのでしょうが、多分結果には不満足だっととお察し申し上げますですよ。

そろそろ気づいて然るべきでしょう。この手の日本を貶めるはずの騒動は、むしろ却って逆効果になっている現実をね。
コメント (4)
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