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ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

偏向報道と情報格差

2013-06-24 13:17:00 | 社会・政治・一般

待合室での流し読みの記事であったが、現在新聞やTVなどの既存のメディアが提供するニュースへの信頼度が低下しているという。

無理もないと思う。

当初は無視されてきた在日朝鮮人、在日韓国人に対する所謂在日特権への反対デモが今さらのように報道されている。ただし、そのデモの当初の目的である在日特権反対は報じずに、ヘイトスピーチをする危ない輩といった視点でのみ報道している。

私はそもそもデモに対して政治的効果は薄いと思っているし、朱に交わって赤くなるのが嫌というか、わざわざ品性を自ら貶めるようなことはしたくないので、正直あまり好意的ではない。

それでもデモが起きた動機は分かる。このデモに対しては暴力的な威嚇や妨害が起こるであろうことは、在日団体の過去を知っている私からすれば当然というか、必然であった。

そもそも在日特権のほとんどは、役所や報道機関への暴力的な威嚇と破壊により勝ち得た特権に他ならない。金で黙らせようとして沈黙を守ってきた役所の立場も分からないではない。また現実の暴力に対して及び腰の報道機関の脆弱さだって分からないではない。

それにしたって偏向が過ぎると思う。

ヘイトスピーチを批判的に報道するなら、何故ヘイトスピーチが叫ばれるのか、その背景を調べなければ報道としての意味はない。今のマスコミのやり口は、在日コリアの団体におもねった卑屈な行為であり、事実を隠ぺいして不正を黙認することにも他ならない。

冒頭に挙げた記事では、公共放送である(はずの・・・)NHKの信頼度が一番高かったが、それでも半数程度の指示に過ぎない。これは未だにNHKが公平で中立な報道機関であると勘違いをしている視聴者が多いことの証しでもある。

しかし、記事では年齢が下がるにつれてNHKへの信頼度は低下し、既存のマスメディア(新聞、TV)の報道を信頼していない層が50%に達しているとも書いてあった。

当然であろう。

もっとも、だからといってインターネットにより報道される情報の信頼度も決して高くはない。これは既存のマスメディア以上に玉石混合であるので無理ないと思う。

あまり意識されないが、新聞は第三種郵便物として優遇されているし、TV、ラジオは許認可事業である。いってみれば既得権の塊である。新規参入が著しく阻害されてきた業界なのだ。

そこに風穴を空けてしまったのがインターネットだが、率直に言ってネットは信頼度が低い。あまりに自由度が高いが故に、屑情報が多すぎる。一時流行ったメルマガだが、現在も続いているものはそう多くないと聞く。

それでも既存のメディアに対する不信感は、インターネットがあってこそなのも事実だと思う。だが、その不信感の最大の根源は、既存のマスメディアの意図的な情報偏向にこそある。

視聴者は、多くの場合マスメディアの情報操作に容易に騙される愚民なのかもしれない。だが理屈抜きで物事を判じる勘の鋭い愚民でもある。だからこそ、次第に既存のマスメディアを信用しなくなってきているのだろう。

新聞は発行部数を減らす一方だし、雑誌も同様だ。TVは視聴者を引き付けることが出来ず、ラジオも独自の番組作りに難儀している。だが、その一方でアングラ情報を垂れ流す三流雑誌は、今も根強いし、新規創刊も少なくない。

今やyou‐tubuは既存のTVを押しのける勢いだし、ニコニコ動画のような新興メディアも続伸中である。だが、ネットへ頼らない層も確実にいるので、既存のメディアに替わることはないと思う。

情報過多の時代にあって、如何に必要な情報を入手し、適切な判断が出来るか。これは相当に個人差が出ると思えるのです。こうなると21世紀は情報過多でありながら、情報格差が生じる時代になるように思えてなりません。

要は最後の判断は自分次第。その覚悟が求められる時代なのだと考えています。

コメント (2)
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