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ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

ブラジル戦の衝撃

2013-06-18 12:28:00 | スポーツ
率直に言って悔しい。

ブラジルの凄さよりも、日本のレベルを思い知らされたことが悔しい。

日曜日の早朝に行われたコンフェデレーション杯の初戦である日本対ブラジル戦は、静岡にある某健康ランドの大画面TVで観ていた。サッカーどころである静岡だけに、老若男女問わずサッカー人気は高いだけに、大広間は朝4時にもかかわらず一杯だった。

試合開始直後のネイマールのミドルシュートの凄まじさには、悲鳴よりも感嘆の声のほうが大きかった。それでもまだ日本の反撃に対する期待も高まるばかりで、大広間は声援の声が喧しいほどだ。

しかし、試合が進むにつれて溜息と諦めの空気が漂い始めた。サッカーどころの静岡だけに、皆サッカーに関しては目が肥えている。ヨーロッパの強豪相手でもそこそこ通じるはずの日本の特徴である俊敏さが通用しないのだ。

ブラジルも日本を研究して対策を練ってきたことが良く分かる試合でもあった。本田と香川には特に厳しく、ボールを持てばあのブラジルが二人で囲んで自由にプレーさせない。

かろうじて本田はボールを持てたが、それでも短時間が精一杯であった。香川に至ってはボールを持つ以前の段階で消されていたため、試合中その姿がTV画面に映ることさえ稀な始末である。

老練な遠藤でさえ自由にパスを出すことが出来ず、それどころかボールを奪われないようにすることで必死な有様であった。むしろ守備の場面で目立つのだから、日本が攻撃する時間が少ないのも当然であった。

一年前にもブラジルと欧州で試合をしており0―4で負けている。今回が0―3だからといって、前回よりも進歩があるなんて感じた人はほとんどいないと思う。それぐらい格差があった。

一応書いておくと、ブラジルチーム、まだチームつくりの途上であり、前評判は決して芳しくない。開催国ゆえに予選免除であることが、かえってチームつくりを難しくしている。海外組と国内組との合同の練習時間を作るのに難儀しているほどである。だからこそ監督を交替させたのだろう。

そのブラジルに完敗なのだ。

私としては、この敗戦を機にアジア・モードから離れ、世界相手に戦うための出発点として欲しい。前回の南ア大会で、オカダイズムに拘ったサッカーが世界に通用しないと分かったのは、大会直前であった。そこから開き直って現実を直視し、守備偏重の無様なサッカーで予選突破したのであった。

ザック・ジャパンはおそらく今回のコンフェデでは大敗しての予選敗退であろう。相手が強すぎるのに、未だにアジア相手の意識が抜け切れないからこそ、中途半端な守備と勇気のない攻撃しか出来なかった。

勝てた試合は自信を貰えるが、負けた試合からは教訓を得ることが出来る。今大会は日本代表にとって厳しい結果となるはずだが、俯くことなく未来を見据えて敗北を糧に成長して欲しいと思います。

コメント
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