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ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

コンフェデェレーション杯での敗退

2013-06-26 12:05:00 | スポーツ

三戦全敗で終わった今回のコンフィデェレーション杯。

予想通りだが、またしてもザッケローニ監督への非難がゾロゾロと吐き出されてきた。スメ[ツ新聞はもちろん、一般紙でも書き散らかされている。

はっきり言いますが、信じちゃいけませんぜ。

日本固有の現象だと云ってイイ。とりわけサッカー評論で食べている連中は、ここぞとばかりに自分の商品価値を上げるための御発言を繰り返す。ザックを上から目線で非難して、自分の見識を高くみせつける毎度御馴染みの商法に過ぎませんから。

日本代表が負けると、ここぞとばかりに監督を非難して自己の宣伝に努めている。ただ、それだけなので、真に受けてはいけません。

もちろん三戦全敗なのだから、反省点も改善すべき点も数多あるのは当然。でも、この負けたという経験こそが貴重な財産。アジア基準から世界目線へと変わるためには必要な敗戦であったと思います。

私からすると、今の日本代表が公式の大会でブラジル、イタリア、メキシコに負けるのは当たり前のことで、むしろ勝ったら僥倖、引き分けなら褒めたいぐらい。それが今の日本サッカーの実力です。

実際、世界のサッカーメディアは、日本の敗退を予想通りとみなし、むしろ健闘したことを讃える記事が多い。とりわけ苦戦したイタリアは、イタリア人監督ザッケローニの手腕はもちろん、日本選手の技術の高さを称賛している。もっともブラジルやメキシコなどは勝利を当然のものとして淡々と伝えるに留まったのも事実。

ところで、TV観戦ながらまずブラジル、これには驚いた。いや、ネイマールら攻撃陣が凄いのは分かっていた。むしろ驚いたのは、その守備の固さ。唯一、日本が得点できなかったチームであり、スペインやウルグアイと比較しても、その守備の固さは驚異的だと思う。はっきり言って勝つ見込みが皆無に感じられたほど。

実は私が唯一勝機があると思っていたのがイタリア。チームの変革中であり、日本人の俊敏さが十分通用すると分かっていたので、ちょっとは期待していたのです。実際前半を2点先取して、そのまま後半に持ち込めたら勝利もしくは引き分けもありえたでしょう。

でも、経験値が違う。昨年のユーロ準優勝は伊達じゃないのが良く分かる試合運びでした。高温多湿のコンデションに苦しんだのは日本も同じ。海外のメディアの日本への絶賛こそが、この今大会の日本の価値でしょう。

そしてメキシコ。マスコミのなかには、この試合こそ唯一が勝てる国だなんて馬鹿言っていた向きもあるようです。冗談じゃない、メキシコはガチでブラジルにも勝っている強豪なのです。そして日本人の俊敏さが通用しない(体格がほぼ日本と同じ)チームなのです。

私はむしろ、よく前半0―0で抑えたと感心したくらい。実際、いいチームでした。これはメキシコが主力をほとんど国内リーグの選手で占めていることも大きいでしょう。つまりまとまりが一番良いチームなのです。

このメキシコでさえ日本と同じく予選敗退。これが世界のサッカーの現実であり、ワールドカップで日本が再び挑む戦場なのです。むしろ日本のサッカーの今の位置を確認するうえで、非常に良い経験であったと思います。

コメント
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