ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

集団的自衛権に思うこと

2014-04-30 13:42:00 | 社会・政治・一般

バカもいい加減にしてほしい。

私の知る限り、自衛権を議論している政府なんて、この日本だけだと思う。個人だろうと、集団であろうと、はたまた組織であろうと、自らを守ろうとするのは当然である。本能に限りなく近いものであり、生まれついての権利である。

集団的自衛権?

バカらしい。そんなこと、もう半世紀前から実行しているではないか。朝鮮戦争の時にアメリカ軍の兵站を担当したのを忘れたのか。兵站(武器、食料の補給)は立派な軍事行為である。

いい加減、武器で攻撃することだけが戦争だなんて欺瞞は止めて欲しい。太平洋戦争の時、アメリカ軍は勇猛な日本軍と直接やり合うよりも、その兵站を断つことにより、日本兵を餓死、病死においやって戦争を有利に進めた。

これは兵站を軽視し、十分な護衛をつけなかった日本軍の失態であり、そこに付け込んだアメリカの戦法は正当なものだ。兵站は戦争行為そのものだ。

戦争を謝ればいいと、安直な反省で誤魔化してきたからこそ、兵站の失敗で南方の戦地で死んでいった若い日本兵を思いやることを忘れていられる。この醜悪な愚かさあってこそ、今さら集団的自衛艦を議論するなんて間抜けなことをしている。

はっきり言います。自衛隊は憲法違反です。個別であろうと、集団であろうと軍事力を用いて守ること(自衛)は、立派な憲法違反です。憲法を素直に読めば、これ以外の解釈なんてありえない。

砂川判決だァ?自衛隊を違憲だと判断できぬ最高裁に、まともな判断が出来る訳がない。

護憲派だァ?本気で憲法を守りたいのなら、自衛隊を解体することを主張すべき。

いい加減、空理空論に過ぎぬ平和憲法なんて幻想にすがる愚かさを自覚すべきだぞ。

でも、それが分かっていて尚、日本国民の過半数は憲法改正に踏み込むことはしない。波風立てず、世間様を騒がすようなことを避け、現状維持の安寧さこそを良しとする日本的良識こそが、その最大の病原となっている。

憲法9条が空文であることは分かっている。護憲派の愚かしい偽善ぶりも分かっている。分かっていても、それでも安穏な生活が守られている現状を維持していたい。それが大半の日本人が思う平和なのだろう。

自衛権は当然であり、いざとなったら(誰かが)戦うのも当然だと思っている。でも、今、わざわざ波風立てる必然性がどこにある。今がいいなら、それでいい。

多分、日米安保が機能している限り、日本が自主的に憲法改正に踏み込むことはないでしょう。

あァ、でも腹立たしいぞ。

コメント (8)
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