ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

おうちでカレー

2014-04-11 12:10:00 | 健康・病気・薬・食事

家でカレーを作ることは滅多にない。

別にカレーが嫌いな訳ではない。ただ、一人暮らしだと、カレーは作るのに躊躇わざるを得ない。なぜって、カレーを作る場合、ある程度具材の量がないと、美味しく煮込めないからだ。

丁寧に計量して一人分のカレーを作れない訳ではないが、これが案外と難しい。量がないために煮込むのが難しく、すぐに焦がしてしまうからだ。焦がしたカレーは美味しくない。だからカレーを作る時は最低でも3~4人分を作らざるを得ない。

この量ならば、一時間程度は安心して煮込める。ただ、私はわりと量を食べられるほうだが、さすがに一回で食べきれる量ではない。さりとて、毎回同じメニューが並ぶのは我慢できない。

カレーは案外と使い回しがしづらく、カレー南蛮と、カレー素麺ぐらいしか思いつかない。後はカレーをパンに塗るくらいだ。いくらなんでも飽きる。だから、カレーは滅多に作らない。

だから、カレーはもっぱら昼時にカレーの専門店で食べることにしている。どうしても家で食べたい時はレトルトで十分。最近はレトルトのカレーは馬鹿に出来ないレベルの味である。でも、カレー専門店には敵わない。

それでも偶に家でカレーを作りたくなる。まず、玉ねぎを丁寧に炒めることから始める。あめ色になるまで弱火でじっくり炒める。たいがいが台所に文庫本と椅子を持ち込み、ページをめくりながら中華鍋を掻き回し、焦げないように気を配る。

小一時間も炒めれば、それは美味しげな飴色の玉ねぎが炒め上がる。別皿にとりわけ、ここからはカレー用の牛肉に火を通す。これも弱火で表面が焦げない程度に、じんわりと炒める。

同時に、深鍋に皮ごとジャガイモを放り込んで茹で上げる。ジャガイモは最初から煮込むととろけてしまうので、私は最後に入れることにしている。ただし翌日以降は、このとろけたジャガイモがカレーにとろみをつける。これはこれで美味しいが、焦げやすいので注意が必要だ。

さて、肉に火が通ったあたりで人参を入れて、さっと炒める。後はホーロー鍋に湯を沸かして、炒めた具材を放り込んで、コトコトと煮込んでいく。最低でも30分、理想は一時間だが、胃袋が不満げにキュウキュウ云うので、いったん火を止めて市販のカレーのルーを刻んで、じんわりと溶かす。

ひとおとり溶けたのを確認したら、今度はカレー専門店で買ってきたスパイスを少し振りかける。私はあまり辛いのは苦手なので、お店のスタッフに相談して、カレーの風味を増す香料を買っている。

ここで、先に茹で上げておいたジャガイモを皮むきして、ゴロンゴロンと大雑把に切り分けて、カレーの鍋に放り込んで更に10分ほど煮込む。その間に大急ぎで付け合せのサラダを作り、ドレッシングをかけたあたりで火を止める。

もう胃袋が悲鳴を上げているので、我慢せずにアツアツのご飯にカレーをかけて、さっそくに頂くことにする。う~ん、やっぱり美味しいぞ。玉ねぎの甘み、牛肉の甘さが、カレーのルーの辛さを引き立てる。ゴロゴロのジャガイモも食べごたえがあり、お腹は大満足である。

よく一晩寝かせたほうがカレーは美味しいというが、私はこの出来立てのほうが好きだ。翌日は肉屋さんで買ってきたロースかつにカレーをかけて頂くが、焦げないようにカレーを温めるのに気をつかう。焦がすとカレーの風味が格段に落ちてしまうからだ。特にとろけたジャガイモや玉ねぎが焦げやすい。だから、小まめに掻き回すが、ちょっと気を抜くと焦がしてしまう。

だからホーロー鍋から耐熱ガラス製の鍋に移して、再度温めるようにしている。カツカレーは美味しかったが、それでもまだ余っている。冷凍して保存してもいいのだが、カレーの風味が落ちるので私はあまり好まない。

冬場ならばカレー南蛮にし、夏ならカレー素麺にして残りを食べきるようにしている。さすがに当分はカレーは結構な気分。だから、カレーを家で作ることは滅多にない。

それでも偶に、どうしても家でカレーを作りたくなるから不思議。ある種の中毒ではないかと思うこともある。もっとも元々甘党なので、私の作るカレーは本格的なカレー好きには甘すぎるらしい。

私に言わせれば、辛すぎるカレーは却って味覚を麻痺させてしまい、本来の食材の獅ンを味わえないように思う。でも、タイのマサラカレーのように凄く辛いのに、食材の獅ンに溢れるものもある。カレーって単純だけど奥の深い料理だと思いますね。

コメント (8)
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